17 STEAM教育

ICT教育
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STEAM教育ってご存知ですか。
今日、第1回オンラインSTEAM教育フォーラム〜サイエンス探究活動〜に参加しました。
(オンラインで。初めてMicrosoft Teamsを使いました笑)

第1回オンラインSTEAM教育フォーラム〜サイエンス探究活動〜

STEAM教育とは

STEAM教育(スティームきょういく)とは、 Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Mathematics(数学
を統合的に学習する「STEM教育(ステムきょういく)」に、
さらにArts(リベラルアーツまたは芸術)を統合する教育手法である[1][2][3][4][5]

Science(科学
Technology(技術
Engineering(工学
Arts(リベラルアーツまたは芸術
Mathematics(数学

Wikipediaより引用

私も教職大学院でSTEM教育の授業を履修しています。
正直STEAM教育という用語自体、4月まで知りませんでした。(勉強不足)
新学習指導要領でいうところの「総合的な探究の時間」で行っている、「探究活動」がこれに近いようには思いますが、STEAM教育とは1つの授業に限定されるものではなく、教科横断型の学びということになるのかなと思います。

学校教育を取り巻く現在の環境

文科省と経産省

基本的に学校は文部科学省の管轄という認識ですが、実際には文部科学省と経済産業省とで進められています。

未来の教室 Learning Innovation

今年1月に経済産業省から出された「GIGAスクール構想」の上で描く「未来の教室」の姿によると、経産省は文科省と経産省との共通部分のところの学びが大事だと言っています。GIGAスクール構想は文科省の事業なので、経産省とともに進めているという形なのかなと思います。

「GIGAスクール構想」の上で描く「未来の教室」の姿

今日のフォーラムでも経産省の教育産業室長は、「学びはこれまでも、学校だけでなく、塾であったり、学校外の様々な場所で行われてきた。」と述べていました。

GIGAスクール構想

現在、文科省で進められている「GIGAスクール構想」では「学校における1人1台末端環境」を整える準備を進めています。

「学校における1人1台端末環境」公式プロモーション動画

EdTech(エドテック)

EdTech(エドテック)とは、Education(教育)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語

こちらの経産省のページから、EdTechサービスを探すことができます。私も英会話のアプリをこちらで見つけて使っています。

EdTechサービスをさがす

「えー、こんなサイトあったの???もっと早く教えて欲しかった!!」
と思った人もいますよね。
「コロナ禍中に知っていたら、子どもたちにもっと良い学習コンテンツを教えてあげられたのに。」と。
私もそうです。アンテナが低すぎて、全然気がつきませんでした。
しかしEdTechサービスはコロナで注目をされましたが、本当に使えるのはこれからです。
これからの学びは一斉授業が中心ではなく、徐々に「学びの個別最適化」がされていくでしょう。一度EdTechサービスを探してみて欲しいと思います。
すごく面白いですよ。

コロナの第2波、第3波も含め、今後の学校においてEdTechは学びの手段として非常に有効ですね。

EdTech導入補助金

そして、経産省ではこの記事にあるように「EdTech導入補助金」を1校に対し200万円まで補助すると言っています。200万は大きいです。
しかし、応募するのは私立校が多くの公立学校が少ないと聞いています。
申請できない学校は、正直どのように活用すればいいのかわからないというところが大きいように思います。
7月17日締め切りなので、本校も応募して欲しいです。(学校に行っていないのでわからないですが。)

これからの教育

今、これまでの一斉授業による一方的な授業であったり、暗記による知識量を増やしていくような「詰め込み教育」に対して批判的な意見が多く、見直していく流れになってきています。

「どんなに勉強して知識量が多くても、実際に仕事をしたら全然使い物になっていない。」という考えがあるのだと思います。

ちなみに「100年前からこのような危惧はされていた」ので、
どの時代になっても不変なテーマなような気がします。
(「体験学習」の授業スライドの当時の資料に書かれていました。)

「筋トレ」と「試合」

今日のフォーラムでも、
「学習指導要領の規定時間を目一杯かけて、履修内容を終えるのではなく、
履修内容(基礎的な学習)はEdTechなどを使って、これまでよりも短時間で効率的に行い、残りの時間を積極的にSTEAM教育(探究的な学び)にいけるといい」と述べられていました。

基礎的な学習を「筋トレ」
STEAM教育を「試合」
と表現していました。

私はこれまでテストや入試が「試合」というイメージでしたが、ちょっと今回のフォーラムで考え方を改めてもいいかなと思いました。
テストや入試はゴールじゃないですよね。
「試合」ではなく「練習」でしょうか。

空いた時間をワクワクする時間に変える

私も今後授業にEdTechを利用し、短時間で効率よく身につけていくことには賛成です。AI型の教育コンテンツはどんどん増えていっています。
私が使う英会話アプリも私の言葉を聞き取って、ちゃんと判別してくれます。
私の理解度に合わせて、次の課題を設定してくれます。

仮に今私たち大人が身につけたいことがあるとして、毎日学校に通って、自分のペースでなく授業を受けるとしたら、面倒じゃないですか?
特に大人は時間が限られているので、少しでも効率よく身につけたいと思いますよね。
でもそれは子どもも同じはずですね。

その浮いた時間を、自分のワクワクを考えたりできる時間にできたとしたら、すごくいいですね。(今日のテーマの一つもワクワクでした。)

探究学習のあり方

上記のように、言うのは簡単ですが、実行するのは簡単ではありません。
来年度以降学校に戻ったら、EdTechを用いた授業展開をしていけるように、今年度中には準備していきたいと思います。

また、現在本校では「総合的な探究の時間」を初めて3年目になります。担当の先生は非常に熱心で、リーダーシップを発揮されていますが、苦労されています。
やはり学校に根付くことは簡単ではなく、まだ時間がかかりそうです。
何をどうしたらいいのかわからないのです。教員側が。

やはり「総合的な探究の時間」という週に1度の授業内だけで行うには無理があるのかなと感じています。
上でも述べたとおりSTEAM教育は教科横断型の教育です。そもそも教科という枠は便宜上こちらが作ったものにすぎず、学びにはっきりとした境目はありません。
EdTechを用い、できる限り短い時間で基礎的な学力を身につけ、探究的な学びの時間を各授業のなかで行う時間を増やしていくことができるなら、探究活動はしやすくなるのかなと思います。

今日のフォーラムの中での経産省の教育産業室長の
「色々なことに触れるチャンスが多いかは大事。ワクワクすることは人によって違うよね。色々なことができるよ。例えばやりたいことが見つからなくて、ワクワクしない子がいたってそれもいいよね。」
って言葉は非常に印象的でした。

まとめ

STEAM教育や探究活動を難しく考えていたけど、カリキュラムマネジメントを行って、できる限りの時間を捻出して、好きなことを学べる時間を作ってあげればいいってことなのかなと思いました。
形に捉われなくていいですね。
(口で言うのは簡単で、やるのは大変ですが)

私のゼミでも話があったけど、まずは先生が一人一研究してみたらいいんじゃないかな。学問的なことじゃなくて全然いいから、好きなことで。

※まだまだこのテーマに対して、十分な知識がなく、説明不十分な点はお許しください。

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コメント

  1. 和田 良一 より:

    常に刺激を求めている姿勢に脱帽です。

  2. […] 少し前にブログでも触れたEdTechの補助金の件について、話をしてきました。本校は今年度見送る方向です。1校上限200万、下限60万円補助が受けられます。見送るには惜しい金額です。周辺の高校にもリサーチを入れましたが、見送る学校が多かったです。 […]

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