今日も少し日記的です
教職大学院にきて、教員になってこの20年間、時代から取り残されていたかということを痛感しています。
しかしそれは学校の外に出なければ、わからなかったことです。
忙しいし、目の前のことに対応することで精一杯でした。
今日学校に行きました。
「何人かの先生に、暇なの?」と言われましたが、
時間はあるけど暇ではありません。
EdTechに関して
少し前にブログでも触れたEdTechの補助金の件について、話をしてきました。
本校は今年度見送る方向です。
1校上限200万、下限60万円補助が受けられます。
見送るには惜しい金額です。
周辺の高校にもリサーチを入れましたが、
見送る学校が多かったです。
経産省に出向されている元上司も
「私立からの問い合わせは多い。」という話をいただきました。
見送る理由は以下のどれかです。
・もうすでに先進的にいくつかシステムを入れていて、精査できないので見送る。
・次年度以降の財源が保障されない。
・新しいことをしようという関心がない。
・時期的に年度の途中で踏み切りづらい。
どれかというか、総合的に考えて、見送る傾向があるように感じました。
多くの学校はどんな状況なんでしょうか。
もう少し情報収集しなければならないですね。
抵抗感
教員のICTに関する抵抗感は非常に強いですね。
これまで何十年も黒板とチョークで授業を組み立ててきたのですから当然です。
しかし、今のような時代の流れが早い中で、対応し切れなってきていることもまた事実です。
前回のブログでも触れましたが、日本人は「保全性」の因子が高いです。
教員は尚更高いように感じます。
一歩ずつ着実に、急激な変化に戸惑う傾向があります。
もちろん、着実に一歩ずつ進むことは、決して悪いことではないし、
教育にとって非常に重要な要素です。
私がイメージしていること
私がイメージしているのはコロナの第2波ではなく、その後の授業の展開です。
「家庭での学びと学校での学びを繋げていく。」
また、「AI教材を用いて、基礎学習は時短して行い、その分を演習や探求的な活動に当てる。」
というものです。
今後新しい学習指導要領により、英語やプログラミングにより長けた子供たちが増えてくるでしょう。
高等学校においても、iPadやChromebookを生徒が一人一台持つ時代は遅かれ早かれあと2、3年で訪れます。
もはやその流れは止められないと思います。
その流れに対応していける準備が大切です。
ちなみに私は娘に中学校段階でiPadを使えるようにしておこうと思っています。
(扱いに慣れない子は学習についていけなくなるため)
私は今、学校に常駐して勤務しているわけではないので、導入に対して強く主張しても、難しい立場ではあります。
(その後授業で率先して運用していくことが難しそう。)
歯痒い面もありますが、外にいたからこそわかったことも、また事実ということです。
格差は広がる
しかしながら、経産省がらみのいくつかのフォーラムなどに参加させていただく中で、格差は物凄く激しくついてきているなと、感じています。
うまく利用してどんどんお金をもらっていく学校と、そうでない学校です。
たまたま元上司が、経産省に出向しているため、私は情報をもらうことができます。
しかし、そうでなかったら、そのようなフォーラムがあることにも気がつかないし、今はコロナ禍後でオンラインでフォーラムが行われていますが、首都圏で開催されたら、わかっていても参加できません。
すなわち、一部の学校は情報も資金も与えられ、そうでない学校は置いてかれる構図です。
このことを管理職にいったら、「公教育としてそれはおかしいよね。」とおっしゃられていました。確かにそうだし、私もおかしいと思います。しかし、現実に起きていることです。
格差は確実に広がっています。恐ろしいほどに。
繋がりがなく、情報を得ないものがいけないと言われれば、それまでですが、果たしてそれでいいのかという気持ちにもなります。
逆に
しかし逆に、じゃ「先進的な取り組みをしている学校」の授業を公開します。といった時、どれだけの人が参観するかというと…
少ないことも事実です。
どちらに責任があるということではなく、そういう状況なのです。
先生たちが、新しいことに貪欲になれない理由の一つは、
目の前に忙しすぎて、周りが見えないということもあります。
なので、今後忙しさは解消していけるように学校にアクションを起こしていきます。
しかし、コロナ禍で時間があったのに、動かない人は動きませんでした。
忙しさだけが、原因ではないこともまたあります。
なので、別なアプローチも必要なこともまた確かなことです。
(さぁ、どうするか)
希望
それでも、希望を感じています。
学校に電子黒板が入り、2年。ほとんどの先生が使用しています。
また、3月に最初にYouTubeに動画をアップした先生が現れたあと、他の先生方も続きました。
適応する力は十分にあります。踏み出せないだけです。
シェアしている人たちも、「私たちはシェアしている」ではなく、
受ける側も「そんなこと知らない」ではなく、
発展的になっていくような仕組み作りが大事だなと感じています。
双方向の歩み寄りが必要です。
(まだアイデアは具体的にはないのに無責任にいっています。偉そうでごめんなさい。)
でも、アクションを起こしていこうと思います。
まとめ
改めて、現職の教職大学院生となり、間を繋ぐ存在になっていくことが大事だなと思っています。
そして今自分に何ができるのか。
学校長とも話しました。
距離感はあるかもしれないし、受け入れないかもしれない。
それでもこれまで勉強したこと、感じたことを先生方にプレゼンしたいと思います。
それに向けて準備をしていこうと強く思いました。
変化をすることにはエネルギーが必要です。
私だって「保全性」が第一因子です。
「凝縮性」の高いリーダーのように「強いリーダーシップ」は難しいし、
「拡散性」の高いリーダーのように「とりあえずやってみよう」とはならないかもしれません。
それでも自分に合った形で改革を進めていきます。
今日も読んでいただきありがとうございました。
やっぱり少し感情的で、日記的になってしまった事が否めない笑
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