37 「トライ&エラー」「 とりあえず、自転車に…」

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今日も附属長野中学校の授業参観に行ってきました。
普段高校生相手に授業をしているので、
中学生の授業を見ると、本当にかわいいなと思ってしまいますね笑
(決して高校生がかわいくないわけではありません…)
理科の授業を参観しましたが、難しい課題に対して、生徒たちはグループで
「あーでもない、こーでもない。」と試行錯誤していて、感心しました。
ちなみに附属長野中学校の生徒の学力は非常に高いです。

長野市で参観をしたあと、夕方からはオンラインでゼミがあったので、急いで家まで帰ってきて、PCの前に座るという何とも言えない往復をしました。
往復160km…
本来はそのまま長野のキャンパスでゼミができるはずですが、今は仕方ないですね。
発言の必要のないオンライン授業であれば、カフェとかで受講できますが、ゼミは無理ですね。場所が難しい。

今日授業参観のなかで、自分の授業を振り返りながら、いくつか考えるところがありました。

トライ&エラーはポイントを絞る

授業に要素を盛り込みすぎると、生徒がどこにポイントを置いていいのか、わからなくなりがちです。

私は大学時代、卒論の中でC言語でプログラミングをしていました。
(ちなみに私はプログラミングに関しては赤子同然なので、SEの方は温かい気持ちで読んでくださいネ。)

プログラムを実行する手順はざっくりいうとこんな感じです。

プログラムを書く。
 ↓
ファイルを保存。
 ↓
コンパイル。
 ↓
実行。

コンパイルとは、プログラミング言語で書かれた文字列を、コンピュータ上で実行可能な形式に変換することです。
簡単に言えば、人間が書いた文字を、コンピュータが読み取れる文字(数字)に書き換えるってことです。

↓プログラミングを実行するまでの説明。
http://www.gi.ce.t.kyoto-u.ac.jp/user/susaki/c/kihon_compile.html

単純なものならいいのですが、少し複雑なものを書くと、
コンパイルをしたときに大抵、エラーがでます。
そして、エラーに該当しているだろう箇所を直して、もう一度保存して、コンパイルするわけですが、
この時に、

複数箇所をいくつもいっぺんに修正すると
エラーが改善されたとしても、されなくても、
結局どこの箇所のエラーで、どこを直したから良かったのか、または悪かったのか、
わかりません。

手間のようですが、トライ&エラーはポイントを絞って
1つ1つ改善していくことが重要になります。

授業でも同じことが言えて、授業の中に複数の要素(ポイント)を盛り込んで、
生徒たちに考えてもらうと、最終的にたどり着きたいポイントではない、思いもしないところに行ってしまい、授業がどこにも着地できなくなってしまうことがあります。

考えるポイントを絞って授業を行うことは非常に重要になります。
もちろん現実世界はそんなに単純にはできていないわけですが、それでも単純なものを組み合わせて、複雑なものを作っていくという考え方が大事なのかなと思います。
(これはプログラムを作る上でも同じだと思います。)

とりあえず、自転車に乗ってみる

数学の授業展開にはざっくり言って2つのやり方があります。

・公式を証明してから、使用する。
・とりあえず公式を使って計算した後に、証明する。

どちらがいいかはその内容にもよるので、一概に言えません。

ちなみに数学の先生は前者が好きな人が多い気がします。
なぜなら、きちんと説明しないでその公式を使うことが気持ち悪いからです笑
しかし、難しい証明が必要な公式において、そのような授業を行うと、公式を使った練習問題にたどり着く前に、生徒たちは力尽きて寝ます苦笑
本当の意味で数学を理解するには、証明は非常に重要なのですが、多くの人にとってそうとは限らないことも多いんですよね。

後者は、説明は程々に「まずは、公式を使って問題を解いてみよう。」
というやり方です。
すなわち「とりあえず自転車に乗る練習をしてみよう」ってやつです。
細かい説明は、自転車に乗れた後に考えればいいよと。
ひとまず問題が解けるようになって、後で「これってこういう意味なんだよね。」と説明します。
正直、あまり証明をしても理解が進まない公式の場合、
「じゃ証明は次回やるね。」と言って授業を終わりにして、
次の授業で証明しないで進めていくというずるい方法を使うことも稀にありました。ごめんなさい。

数学が苦手な生徒にとっては後者の方が、スムーズに学習を行えるような気がします。そもそも数学が得意な生徒は、授業で公式の証明をしてもらえなくても、自分で教科書読んで、考えるんですよね。(私もそうでした。)

Chromebookで共有する

今日の授業では、GoogleのChromebookが使われていました。
WindowsでもなくMacでもなく、「Chrome OS」という独自のOSを用いたPCです。
とにかく安いんですよね。

詳しくはこちらをご覧ください↓
https://jp.ext.hp.com/campaign/personal/notebooks/chromebook/
(とりあえず分かり易かったので共有しました。)

大学のアカウントもGoogleに紐付けされていて、長野県の県立高校もGoogleアカウントを取得して使用している学校も多いはずです。
今後、Chromebookが主流になる可能性も高いですね。

Googleの機能は別にChromebookでなくても使えます。

特に便利だなと思うのは、
Googleドキュメントや、スプレッドシートなどのMicrosoftOfficeでいうところのWordやExcelに相当するアプリです。

使い勝手はOffice系のソフトとほぼ同じですが、
オンライン上で、複数の人が同時に書き込むことができます。
すなわち班ごとにシートを作ったら班員全員で同時にメモを書いたりできるのです。
電子黒板で表示すれば、黒板に映しながら書き込めます。

私たちも大学院で時々使っています。とても便利ですよ。

まとめ

これまで人の授業を見ることがあまりなく、授業参観はとても新鮮です。
附属の先生方はかなり頻繁に研究授業をやられています。

私は人の授業をあまり見ないこともあり、自分の授業を人に見てもらう勇気もなかったのですが、これからは定期的に人に見てもらいながら、やっていきたいなと思っています。
(zoomでオンライン授業を編集した時にも思いましたが。)

授業って、どうしても閉ざされていて密室になりがちですよね。

これまでの学校でも、「授業参観週間」のような時期を設定していたこともありましたが、実際にはあまり活発に参観し合うことはありませんでした。
まず、そもそも忙しすぎて、時間的な余裕がないのです。

時間があったら、参観するかというと、まだまだそんな文化ではないようにも思いますが、忙しかったら、どうにもなりません。
先生方の授業力向上のためにも、まずは忙しさを解消し、互いに授業を参観し合えるような学校にしていくことを、考えていきたいと思います。

※おまけ
小2の息子が作った「あやめ」のクオリティが高くて、びっくりしています。
右のやつは「スウェーデン」と言っていました笑
色がちょっと違いますが。

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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