45 「イマージョン教育」「ICT機器の活用」

ICT教育

今日も中学校の授業の参観。
今回は附属ではなく、普通の公立中学校です。

数年前に建て替えをしており、校舎は本当に綺麗でした。
こういう中学校から、普通の県立高校に進学するとその古さにびっくりしてしまうのではないかと、本当に心配になります。
(現に入学した生徒たちはびっくりしていますが)

イマージョン教育

イマージョン教育とは

今日の参観の中で注目すべき授業として、
「イマージョン教育」の体育の授業がありました。

知っていますか??

「イマージョン教育」

正直私は初めてその言葉を聞きました。
すみません。勉強不足で。
ストレートマスターの院生がどういうものかきちんと話をしているのを聞いて、自分の勉強不足を痛感しています。

また、Wikipediaには次のようにあります。

イマージョン・プログラム: immersion program)とは、未修得の言語を身につける学習方法の一つ。没入法と言われることもある。目標とする言語の言葉だけを習うのではなく、「その言語環境で」他教科を学びその言葉に浸りきった状態(イマージョン)での言語獲得を目指す。1960年代カナダで始まり、2006年現在は世界各地の学校で導入されている。
日本では英語で遊び話す程度でもイマージョンと呼ぶことがあるが、イマージョン・プログラムとは他言語で教養を積むための長期教育計画であり、通常小学校1年(アメリカ合衆国の場合は義務教育課程である幼稚園、日本では中学校1年の場合もある)から開始し、少なくとも卒業まで実施される。

Wikipediaより引用。

簡単にいえば、
「外国語をあくまで手段として、言語以外の教科を学ぶ外国語学習方法のこと」なのかなと思います。

「体育」の授業を「英語」で

今日は、1年生の体育でバドミントンの授業でした。
外国人の「体育」の先生が、「英語」で授業を行います。
あくまでも「体育」が目的で、「英語」が手段です。
ちなみに先生はめちゃくちゃ流暢な日本語も話せます。

非常に面白かったですね。
私も受けたいです。

1年生であったこともあり、すべてが英語というわけではありませんでした。体感的には英語3、日本語7くらいだったかなと思います。

授業のメニューは英語。
Warm-up, Preparation, footwork, Rally, Service Practice,Matches,Tidy-Upなど。
簡単な単語は英語。
Right,Left,Up,Down,体の部位など。
新しく喋る言葉は一度日本語で話した後に、英語。
最近の英会話の教材でやられているような感じです。

いいなと思ったのが、動作をしながら英語を話すので、頭に入って来やすいですね。
Footwork では、「Right!!」と言われれば、右に反応し、「Left!!」と言われれば、左に反応するというような感じです。

また、先生が非常に明るく進め方がうまくて、すごくいいテンポで授業が進行していくので、どんどん引き込まれていく感じでした。

体育の授業だとあまり身構えることもなくやれるし、実際に使えるフレーズも多くていいなと思いました。

これが数学や理科の授業だと、専門用語が多くて、なかなか頭に入ってこないですね。(大学1年生の時に、線形代数学という授業が英語の教科書だったのですが、本当にしんどかったですね。)

後で、校長先生に伺ったところ、その外国人の体育の先生は「イマージョン教育」の勉強をされた上で、指導されているとのことでした。
また、授業に限らず、生徒指導面などでも活躍されているようで、感心しました。

今日の授業終わりにも、「日本の体育先生は、授業の始めと終わりにきちんと整列させて礼をするけど、私の国ではそういうふうに習ってこなかったので、私は私のやり方でやっています。」
と言っていました。
こういったところもちょっとした異文化理解ですね。
生徒たちは、決してだらだらと集まって、だらだらと終わるわけではなく、声がかかれば、生徒たちはすぐに集合していました。

目的は「体育」、「英語」を手段として。
結果として「英語」へのハードルが下がり、「英語」も身につく。

面白いですね。

ICT機器の活用

一人一台タブレット

今日のもう一つの注目はICT機器を用いた授業でした。
町から一人一台タブレット(Microsoft Surface)が支給されており、自由に使うことができます。校内もWi-Fiがとんでいます。
家には持ち帰れないようですが、一人一台ですよ!!
羨ましいです。

各教室の廊下にはタブレットがいつでも取り出せるようになっていました。一人一台なので、自分のものとしてすぐに使えます。

ちなみに先生たちにもSurfaceが支給されています。(羨ましい)

授業実践

今日見た限りでも、技術、体育、国語などの授業で使われていました。教育支援のソフトはミライシードというベネッセのものを使っていました。
以前も紹介したロイロノートのようなものですね。

ぼかしを入れたら、何がなんだかわからない絵になってしまいましたが、技術の授業で、生徒たちがタブレットで入力した「今日の作業の予定」が、電子黒板に表示されています。
便利なんですよね。課題の配布、回収、シェアがすごい速度でできます。

また、国語の授業においても、囗(くにがまえ)がつく漢字を自分で選んで、それを使って作文を作り、できたらタブレットで写真を撮って、共有していました。
仲間の作文を読んで良いなと思うものを、タブレットで共有しながら、発表するという授業でした。
めちゃ盛り上がっていましたね。
(写真はいくつか撮りましたが、許可を得ていないので、共有は避けます。)

共有の方法

タブレットを使った授業において、
用意された教材の中に、「タイピングまたはタッチペンで書き込んだものを共有する方法」と、
「紙に鉛筆で書いたものを写真に撮って共有する方法」の2通りがあります。
その授業内容によってどちらもありだなと思っていますが、写真を撮って共有する方法は、デジタルとアナログのイイトコ取りだなと思っていて好きです

また、タイピング能力によって、作業効率がかなり変わってくるので、慣れないうちは「書いたものを写真に撮って送る」でも良いかもしれません。

しかしながら、子どもたちはどのタイミングでブラインドタッチができるようになるんですかね?
家で子どもたちにやらせておいたほうがいいなと思っています。(以前も書きましたが)

ICT支援員

さらに町のお金でICT支援員さんが常駐しているとのこと。これほんと重要なことです。ネットワークであったり、アカウントの管理であったりはすごく大変で、本来は教員の業務ではないです。

まとめ

コロナ禍で

この中学校もコロナ禍において、学びを止めてしまわぬように、校長のリーダーシップのもと、オンライン授業を行ったそうです。
オンライン授業を実施するまでの経過を聞いていると、高校の現場で悩み実践して来たことと重なる部分が多く、非常に共感できました。

ピンチはチャンスですね。
ピンチは人と人とのつながりを強くします。

また、こういった先の見通せない事態に陥った時にリーダー(管理職)の「責任は私が取るからやってみようという姿勢が本当に大事だと感じます。

給食

そして、今日は中学3年生以来久しぶりに給食を食べました。
自校給食だそうです。
とても美味しくいただきました。お腹いっぱいでした笑

この1ヶ月で7日、15時間くらい授業参観させていただき、とても勉強になりました。これからも積極的に参加していこうと思います。

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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