35 再現性

部活動

昨日の「部活動:私の指導のスタンス」に対し、多くの反響をもらいました。
本当にありがとうございます。私の考えをすべて綴ることができたわけでは無いのですが、皆様のご意見を参考にさせていただきながら、少しずつバージョンアップしていきたいと思います。

番号をつけました

ブログの投稿に番号をつけました。
理由はYouTubeなどの動画を見ていて、自分がどの動画を見て、どれを見ていないかが、いまいち分からなくなるので、番号がついていると便利だなと思っていました。
「あ、前回◯番まで見たな。」とわかるので。

その気持ちに名前をつけたい

日曜の夕方、ちびまる子ちゃんが始まると、
「あぁ、また明日から学校(仕事)か。」という切ない気持ちになりませんか。
宿題やっていなかったりして、ちょっと憂鬱な。
私は高校時代、夕方までだらだら過ごし、ちびまる子ちゃんが始まるくらいに、
「走らなきゃ。」と思って、自主練をすることに、何とも言えない気持ちを感じていました。
嫌なら走らなきゃいいのに、でも走るわけですよ。
自主練なのに完全に主体的な行動ではないですね。

ちなみに、さっき選手から、前向きな自主練のLINEが届きました。私よりよっぽど立派です。
私も今日は、昼間に息子と4kmほど走ったので、夕方は気持ちよくビールを飲みました笑
ただし、まだ、ブログが書き終わっていないので、宿題は残っている生徒と同じ気持ちも少しあります笑

この「日曜の夕方の気持ち」に名前をつけたいですね苦笑

ここのところ、インプットよりアウトプット(ブログ)の方が多くなってきて、今日は何を書こうかな。この「日曜の夕方の気持ち」で乗り切ろうかと思っていたのですが、またブログの感想をもらう中で、テーマをもらいました。

今回は「再現性」について書きたいと思います。

再現性

さて、どうしても部活の話の方が書きやすいので、部活の中の事例から入ります。

何が良くてうまく行ったんだと思う?

ポイントとなる練習がうまく行ったとき、
「いいじゃん。でも今回、何がよくてうまく行ったんだと思う?
といつも選手に聞きます。

皆さんはどうしていますか。

そのように選手に質問すると、だいたい
「何だか、朝から調子が良くて体が軽かったからよかったんだと思います。」
というような返事が返ってきます。
なので、続けて、
「じゃ、何で朝から体が軽かったの?」
って聞きます。(ちょっといやな顔をされたりしますが。)
そうすると、だいたい選手は返答に困ってしまいます。

もう一度再現できるか

なぜこのようなことを聞くのかと言えば、
今回良かったことを、次の時にも再現したいからです。

「たまたまうまく行った」では、大事な時にそれが出るかどうかは、運任せということになります。
または、指導者が非常に優れていて、ピーキング(調子を合わせること)がうまくて、選手が考えていなくてもできてしまう場合もあると思います。

私は、選手が自分で自分自身をコントロールできるようになって欲しいと思っています。

このことを、私は(勝手に)「再現性」と呼んでいます。

すなわち
「朝から調子が良くて体が軽かった」
のは、
「前日に◯◯という練習を行ったからではないか?」「前日良く寝たのが良かったのではないか」「最近食生活が◯◯になっているからではないか」
と、それぞれが仮説を立てて、
それに基づいて実験・実践してみて
再現できるようにしていく
ということです。

最初は当然何も答えられませんが、
こんなやりとりを何度も何度も繰り返していくと、
3年生になる頃には、良かったことを何度も再現できるようになります。

悪かったことは深追いしない

悪かった時も一応、仮説を立てて考えますが、
悪かった理由は分からないことが多いです。
明らかな原因があれば、解消しますが、あまり深く考えても、原因を無理やりこじつけることになり、意味がない場合が多いので、深追いはしません。
基本的には良かったことの再現性を大事にしています。

あまり人と再現性の話をしたことがないので、
皆さんが指導される上で、どれくらい再現性を意識されているかは分からないのですが、私は非常に重要な要素の一つだと思っています。

ちなみに私は、今考えると再現性のない選手だったと思います。
というか、そもそもそんなことを考えたことすらありませんでした。
一生懸命やっていましたが、とりあえず気持ちで走っていました。

数学の授業において

また、再現性は数学の授業でも意識しています。
1クラス40人の大人数を同時に授業しているので、部活動ほど個別に対応することはできませんが、
生徒の「問題が解けた!」が、
「その問題が解けた」だけなのか、
または、
「その問題に含まれている様々な要素が理解できている」のか
ということを、類題、問いかけや解説において、アプローチし確認していきます。

あまり数学の成績が上がってこない生徒は、
前者であり、
得意な生徒は、
後者である場合が多いと思います。

後者のような生徒は、
多少条件が変わっても柔軟に対応することができます。

まとめ

大事なのは、生徒の「思考の方法」を変えていくことだと思っています。
結果だけ見て「良かった。」「悪かった。」ではなく、
「何で良かったのか」「何で悪かったのか」
を自分で考えることができて、自立していけると私は考えています。

ま、私が偉そうに解説するまでもなく、当たり前のことなんですけどね。

今は親や指導者・先生が教育熱心であり、指導力があるので、先回りして教えてしまう傾向にあるように思います。
私もすぐに口を出してしまうので、とにかく自分で答えを言ってしまわないように、気をつけています。
それでも我慢できずに、先に言ってしまったりします。教師ってそういう人種ですよね。反省です。
前回のブログでも述べたように、部活なら練習にいく回数を減らして、物理的な距離を置いたりしています。

授業評価において、
「先生の教え方はわかりやすい。◯◯先生じゃなくて、先生に教わりたい。」
と言われたら嬉しいですが、実は生徒の思考を奪っている可能性もあります。
「生徒からの評価は高い」=「生徒の学力を高める」
ではないことも多いかもしれないと思うことが、より授業力を高める上で重要な視点かもしれません。
我々は、「生徒から良い評価されるため」ではなく、「生徒の力をつけるため」に授業をしています。
これを読んでいる先生は意識の高い方が多いと思いますので、あえて述べさせていただきました。
もちろん、「あの先生の授業は分からない」と言われるよりは良いわけですが。

「あの先生の授業はいつも考えさせられて大変。毎回の授業、本当に疲れるわー。」
みたいな評価がいいんでしょうか。
そんな授業ができるといいです。

部活の指導の話から、授業の話に着地してしまいました笑

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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