前回の続きの予定でしたが、ちょっと一息。
ちょうど今日読んだ本の紹介。
少し前に教育関係のウェビナーに参加したときに気になっていた「繊細さん」。
2冊ほどささっと読みました。
「繊細さん」とは
「繊細さん」とは、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱したHSP(Highly Sensitive Person)という概念がベースになっている「生まれつき繊細な人」のことです。5人に1人の割合で存在することがわかっています。(結構いますね)
「職場の誰かが機嫌が悪いと、『自分のせいかな、何かしたかな』と気になってしまう。」
「仕事をしていても色々考えすぎて、細かいところが気になって、仕事に時間がかかる。『なんでみんな気にならないの?』」
そんなあなた、「繊細さん」かもしれません。
「繊細さん」の4つの性質
アーロン博士によると、HSP(繊細さん)の根底には次の4つの面(DOES)が必ず存在するそうです。4つのうちひとつでも当てはまらない場合は、おそらく「繊細さん」ではありません。
D 深く処理する(深く考える)Depth
様々なことを瞬時に感じ、他人が通常考えない深さまで考える。複雑なことや細かなことに目を向け、表面的なことよりも本質的なことを考える傾向にある。
O 過剰に刺激を受けやすい Overstimulation
ひといちばい気がつき処理するため、人よりも早く疲労を感じやすい。大きな音や光、暑さや寒さ、痛みなどに敏感だったり、楽しいイベントでも刺激を受けすぎて疲れたり、興奮して目が冴えて眠れなかったりする。感じすぎた刺激を流すために、ひとりの時間や静かな時間が必要。
E 感情反応が強く、共感力が強い Emotional & Empathy
共感力が強く、他者の意思や気持ちを察しやすい。HSPは非HSPよりもミラーニュートン(共感を生む働きをするといわれている神経細胞)の活動が活発だといわれている。事故や事件のニュース、暴力的な映画などが苦手な傾向にある。
S ささいな刺激を察知する Subtlety
小さな音、かすかな匂い、相手の声のトーンや視線、自分を笑ったこと、ちょっとした励ましなど、細かなことに気づく。気づく対象は様々で個人差がある。
今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト 武田友紀著 より引用
まとめ
思い当たる人もいるんじゃないでしょうか。
「あれ?私「繊細さん」かな??」って思ったら、ぜひご一読ください。
繊細さんの抱えている悩みは、非・繊細さんにはなかなかわからないですよね。
正直私も、思い当たるところが。(え、いやいやそんなことないでしょ!!って、ツッコミはなしで。)
今、大学院に来て時間的に余裕を持って、学び直しができていることで救われている面は大いにありますね。あのままやっていたら、色々危なかった。
学校では、そのような子ども結構いますよね。
「そんなこと気にしなくて大丈夫だよ。」(否定)では、彼らの不安は解決しません。
だっていつもすごく敏感に、また深くまで物事が気になるんですから。それってすごいことです。
彼らの特性(繊細さ)、すなわち強みを認め、「それは素晴らしい力で、あなたの良さだよ。」と活かしてあげることが大事ですね。
また、5人に1人が該当するのであれば、教員仲間にも結構いるはずですね。
興味を持たれた方もご一読ください。
私は人の強みや、自己理解、他者理解に非常に興味があるので、今回読んで良かったなと思っています。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
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