120 教職大学院 実践研究報告会の運営(リーダーシップ編)

教職大学院

今日提出したレポートにより、今年度のすべての課題が終わりました。
全部の授業のページを開き直して、確認したのでおそらく提出し忘れはないかと思います。(たぶん)
これで、2、3月の残りの期間は、来年度の修論のために時間を当てることができます。
4月からは、学校での勤務と並行しての大学院生活になるので、残り1ヶ月半の間にできる限り研究を前に進めておきたい所存です。

さて、2月13日(土)、私の所属する信州大学教職大学院の実践研究報告会が行われました。

教職大学院 実践研究報告会のご案内 | EVENT | 信州大学 教育学部

今年度はコロナ禍ということもあり、zoomでの完全オンラインでの実施。
すなわち教授陣はもちろん、院生も、一般の参加者も皆自宅からの参加。
誰も大学にいないのに、報告会が行われたわけです。すごいですよね!

今回は教職大学院 実践研究報告会の運営(リーダーシップ編)をお送りします。
書いているうちに長くなってきてしまったので、具体的な運営内容は次回とします。

実践研究報告会の運営

今回の報告会はM 1の院生がほぼすべての運営を行うことになりました。
さらに、なんと私は運営のリーダーをさせていただくことに。
学校マネジメント(特に教職員に関する)を研究領域とするものとして、大変ありがたいことでした。

結論から申し上げますと、報告会は滞りなく進行し、無事に成功することができました。
よかったよかった。

今回どのような視点で、リーダーとしてリーダーシップを発揮し、またマネジメントを行なってきたのか、書いてみたいと思います。
指導教官からも論文指導の折に、「学校ではリーダーはリーダーとしての役割だけではなく、マネジメントも必要だから。」と言われていたので、その両面を意識して行いました。

運営する上でのポイント

今回運営する上で、私がポイントにおいたのは以下の2点でした。

  • 最上位目標を明確にすること
  • 学部卒の院生を活かし、尊重すること

順に説明していきます。

最上位目標を明確にすること

リーダーなので、さまざまな場面での最終的な決定はしてきましたが、それ以外にリーダーとしての役割として行なったのは、最上位目標の明確化でした。

今回の最上位目標は次の2つでした。

実践研究報告会のミッション
1.M2の院生が気持ちよく発表できること。
2.参加してくださる方々にとっても、良い発表会だったと感じてもらうこと。

シンプルに2つに絞りました。
この2つのミッション、勝手に私が決めたわけですが、今回の会を運営するにあたって、重要な意味を持ちました。
まずは、最初の頃の連絡の一斉送信メールには、毎回メールの最後にミッションを書いて、運営するM 1の院生が意識の意識にすりこめるようにしました。

このように、意義目標(目指したい姿の概念的・抽象的な目標)を掲げることで、多くの人たちがその目標に向けて、それぞれなりの工夫が生まれるからです。これが具体的すぎる行動目標であると、工夫が生まれづらいのです。少し曖昧なくらいが、アイデアが膨らむのです。
一人ひとりが「どうしたら気持ちよく発表できるんだろう??」「参加者にとって、よかったってどういうことだろう??」って考える中で、打ち合わせの会を重ねるたびに、新たなアイデアが生まれました。

学部卒の院生を活かし、尊重すること

リーダーになった段階で1番に考えたのが、このことでした。
学部卒の院生(通称ストマス:ストレートマスター)を活かし、尊重すること。
私たちの大学院のM 1(1年生)は現職の院生16人、学部卒の院生が15人の31名で構成されています。現職の院生は、こういった行事の運営に慣れているので、やろうと思えば、簡単にできてしまいます。ここは、ストマスが成長するチャンスだなと考えました。

現職院生とストマスは、メンターとメンティの関係であることを意識し、クラム(1998)のメンタリングの機能を取り入れました。
(今後、メンター・メンティ研究を進めていきたいこともあり。)
以下の論文を参考にしています。
「初任者研修における教職員のメンタリングに関する実証的研究」

福岡教育大学学術情報リポジトリ
CMS,Netcommons,Maple
初任者研修における教職員のメンタリングに関する実証的研究から引用

※表のプロテジュとはメンティのことです。

キャリア的機能

まず、この表でいうところの「キャリア的機能」の5つは意識していました。

具体的には、できる限り各部署のリーダー、サブリーダーにストマスを配置しました。
今回の役割は

  • 運営リーダー(3名)
  • zoom担当(4名)
  • ファシリテータ(9名)
  • 宴会係(2名)

でしたが、
運営リーダーの私以外の2名、zoom担当サブ1名、ファシリテータのリーダー、サブ、宴会係のサブはストマスが担ってくれました。

これまでの1年間で接してきた感じでのそれぞれの強み、またストレングスファインダーの強みを知っている人は、その強みも意識しながら、担当を決定しました。
ただ、こちらの思惑もありましたが、基本的にはそれぞれがやりたい役割を担ってもらうことを大切にしました。(やっぱやりたいという気持ちが大事ですね!)

実際に準備が始まってみると、思っていた以上の働きっぷりに驚かされました。
みなさん、それぞれが自分の良さや強みを活かして、どんどんアイデアを出しながら、進めていく姿に感動しました。

心理・社会的機能

上記の表でいうところの「心理・社会的機能」の4つも意識してきました。
そして、何より今回大切にしてきたことが「尊重する」ということでした。

私は自分の中のこだわりが強く、割とその通りに物事を進めようとしてしまうところがあります。
これまでの自分は、仲間に任せることができない部分があったのだと思います。(無意識下で)

しかし、今回は、運営にあたっている一人ひとりを信頼し、尊重することを意識的に大事にしてきました。
正直なところ、私の我が出てしまっていた部分もあったと思うので、十分にできたとは、言い難いところもありますが、できうる限りそうしてきたつもりです。

実際のところ、やっていくうちに、みんながどんどん良いものを出してくるので、私が細かいことを口出すよりも、素晴らしく良いものが出来上がりました。(ストマス、現職の院生どちらも)

まとめ

というわけで、今回の報告会の運営のリーダーシップ、マネジメントに関して意識したことをまとめてみました。一応考えてやってました笑

ただ、どうしても感覚的・経験的なリーダーシップを発揮してしまった面は否めません。もちろん、それが悪いわけではないんですが。

なぜ、あえて考えてリーダーシップを取ろうかと思ったかというと、体系的な手法でリーダーシップを発揮できることは、汎用性があるからです。
私は将来的に、人にリーダーシップの手法を伝えられるようになりたいと考えています。

今回、少し難しかったのは、対面での打ち合わせが0だったことですね。
zoomでの打ち合わせ、あとはメールとLINEのやりとりを繰り返してきましたが、 zoomでの活発な意見交換はなかなか難しいですよね。よくできたものです苦笑

次回は、運営内容に関してお送りします。具体的にどのような工夫をして、報告会を実施したのか、お伝えします。
ちなみに今回の一般参加者は例年の40人から、なんと120人と3倍でした!!
その辺りのこともお伝えします。(もちろん、オンラインなので参加しやすかったわけですが笑)


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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