13 話すこと

強み・学校組織マネジメント

前回のブログの最後に触れた、「人と話すこと」について書いていきます。
「文章を書くこと」と同様に「人と話すこと」も「思考の整理」に繋がっているなと最近改めて感じています。

新しい視点からの気づき

ゼミとチーム演習でのブラッシュアップ

少し前にゼミで自分の研究について、発表しました。
その中でも様々な気づきがあり、いくつか修正して
チーム演習に臨みました。

何日か前のブログでも書きましたが、
うちの大学院では、ゼミとチームが別々に設定されていて、
違う視点から研究をブラッシュアップしていきます。
ゼミは研究の方向性が同じ人たちで構成され
(私の場合は教育課題研究プログラム)、
チームは他の専門の人たち
(授業力高度化プログラム、特別支援教育高度化プログラム)
とランダム?に構成されたグループになります。

私の研究(ざっくりと)

私は「学校組織マネジメント」について研究してしています。
私の研究をものすごーくざっくりいうと、
「組織の中で、自分の強みってあまり活かされていなくて、
皆がその強みをもっと活かせれば、学校の教育力は向上する。
そのために、ミドルリーダー としてどのように組織マネジメントしていくか。」

という内容です。
ものすごく端折って書きました。わかりづらくてすみません。

「強みとは『自分の考える強み』なのか『客観的な強み』なのか』

「強みとは『自分の考える強み』なのか『客観的な強み』なのか』
という質問をもらいました。
ちなみに私が考える強みとは『客観的な強み』なのですが、
『自分の考える強み』って独りよがりになりがちで、チームとして機能しなくなることが結構あるな。」と改めて気がつかされました。
教員の仕事は個業になりがちで、教員同士の協働性が失われる要因になっていると言われています。(その研究をされている先生もいます。)
確かにそれじゃチームにならないですね。

とある学校の校務分掌の話

またチーム演習に、その時たまたま参加してくれた教授のアドバイスがすごく参考になりました。

「とある学校の話なんだけど、その分野の専門の先生にその仕事を任せるのではなくて、専門ではない他の先生にその仕事を持ってもらって、専門の先生には補助でアドバイスしてもらうように校務分掌の配置をしている。って聞いたよ。」
と。
私は「一人ひとりの強みにあった仕事分担をすべきだ」という主張なのですが、
この教授は「専門性を少しずらして仕事分担」しているという話をされたのです。

これまでの普段の学校での仕事を思い返すと、
「自分の専門の分野のみの仕事に固執してしまい、その人がいなくなったら、その仕事が引き継がれない。」
という状況をたびたび見てきました。
これは1つ目の話にも出ていた「自分の考える強みで個業に走ってしまう」という話にも繋がってきます。

確かに、その教授の話のような学校のやり方なら、持続可能な学校組織ができるかも。と新しい視点をもらいました。

先生方の強みを活かして、協働性を高めていく。

「先生方の強みを活かして、協働性を高めていく。」
そんな一見相反するようなことを実践するために、自分がミドルリーダーとしてどうマネジメントしていくか。
まだまだ、研究は始まったばかりですが、様々な角度から意見をもらって、すごく楽しみになりました。

ちょっとわかりづらい話で大変申し訳なかったわけですが、
このことは私の研究にとって非常に大きなポイントになり、改めて人と話すことで、「思考は整理される」と感じた出来事でした。

授業後の研究室

いつも授業後にできるだけ同じ教科の先生と、その日の授業の話をしています。
それも、かなり意識的に。
「〇〇っていう流れで、進めたんだけど、うまくいかなかったな。」とか
「あそこって、教科書の流れじゃなくて、〇〇を先にやったほうがいいよね。」など。
私自身、自分のやったことを仲間にシェアしたいって欲求が強いのかもしれませんが。(今もブログ書いてるし笑)
「あぁ、これも、人とシェアしながら自分の考えを整理していたんだな。」気がつきました。
あの時間て楽しいんですよね。(私だけだったらごめんなさい笑)

「学んだことをどれだけ記憶にとどめられるか」

ちょっと話がそれますが、この本によると次のように書かれています。

クラスづくりの極意―ぼくら、先生なしでも大丈夫だよ

「学んだことをどれだけ記憶にとどめられるか」を明らかにした調査結果があります。
聞いたとき 10%
見たとき 15%
聞いて見たとき 20%
聞いて話したとき 40%
体験したとき 80%
そして、
教えたとき 90%

クラスづくりの極意ーぼくら、先生なしでも大丈夫だよ 岩瀬直樹 著

先生が喋っているのを、「聞いて、見た」くらいではあまり記憶には定着しませんね。
すなわち、授業中の先生の解説なんて、対して記憶に定着しないってことです。
しかし、話すだけでも定着度が倍ぐらいになっています。
さらに教えることにより体験することの度合いを超えています。
教えるってことは、理解していないと教えられませんから、記憶の定着度は半端ないですね。
この辺りから学び合いの価値がわかりますね。
いかに話すことが大事かわかります。

まとめ

というわけで、これからも「書くこと」とともに「話すこと」は大事にしていきたいと思います。また、これまでもそうしてきましたが、いつも学ぶ時には、「人に説明できるように」という視点をいつも持って、学ぼうと思います。
これらの地味な積み重ねが私の「思考の整理」を促し、ゆくゆくは研究、またその先の成長につながると良いなと思っています。

ではまた。

おまけ

今日、丸山珈琲で、コーヒー豆を買いました。
店員「6月からレジ袋が有料になりました。」
私「じゃ袋いらないです。」
と手で持ち帰ることにしたのですが(車まで)
別の店員「サービスドリンク(豆買うとサービスでドリンクを2つまでくれる)
を袋にお入れ致しますね。」
私「???」
商品の袋は有料ですが、その結果手が塞がって、サービスドリンクが持てないので、サービスドリンクのために、ご丁寧にドリンクホルダーまでつけて、無料で袋(紙)に入れてくれました笑
一瞬何が起こったのかわからなかったのですが、笑ってしまいました。
そして、あの時の店員さんの笑顔がとっても印象的でした笑笑

終わり

コメント

  1. […] 今まさにこのブログがそうですが、自分が理解していないと、人に説明できません。前々回のブログにも書きましたが、人に説明できた時の記憶への定着は90%です。常に「人に説明する」という視点を持って、読むということは大事だなと思います。 […]

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