19 教職大学院へ行こう②

教職大学院

今日は県内でiPadを使った反転授業を先進的に行っている学校の参観に行ってきました。まだ、使い始めてそれほど時間が経っていないようですが、先生方も効果的に使われていて、本当に感心しました。
うちの学校にも導入したい欲が半端ないです。

反転授業(はんてんじゅぎょう、英語: flip teaching (or flipped classroom))は、ブレンド型学習の形態のひとつで、生徒たちは新たな学習内容を、通常は自宅でビデオ授業を視聴して予習し、教室では講義は行わず、逆に従来であれば宿題とされていた課題について、教師が個々の生徒に合わせた指導を与えたり、生徒が他の生徒と協働しながら取り組む形態の授業である。英語では、「backwards classroom」、「reverse instruction」、「flipping the classroom」、「reverse teaching」といった表現も用いられる[1][2]

Wikipediaより

前回に引き続き、教職大学院についての続きを書いていきます。

大学院の仕組み

信州大学大学院教育学研究科 専門職学位課程(教職大学院) 高度教職実践専攻の場合(名前が長い…)

信州大学教育学部のホームページから引用

コース

【教職基盤形成コース】15名 ※大卒のストレートマスター

学部段階での資質能力を修得したもの(教員免許保有者) の中から、さらにより実践的な指導力・展開力を備え、新しい学校作りの有力な⼀員となり得る教員を養成。

【高度教職開発コース】15名 ※現職教員

地域や学校における指導的役割を果たし得る教員等として、不可欠である確かな指導理論と優れた実践力・応用力を備えたスクールリーダーを養成。

取得できる免許状

取得には、対応する第⼀種免許状を有していること⼜は第⼀種免許状の必要単位数を修得していることが必要のようですが、ほぼすべての免許状が専修免許となります。
ただ、ホームページを見る限り、「情報」は記載されていないので、私の「情報」の免許は専修免許にならないかもしれません。
ちなみに、途中で専修免許になったからといって、その後の給料は変わりません。
(採用段階で専修免許を持っていると、一等級くらい給料が高いところから始まった気がします。)

修了要件と修了後の称号

2年間の習得単位数はうちの大学院の場合は45単位以上となります。どこも大体このくらいだと思います。
教職大学院と修士課程の大きな違いは、修士論文が卒業要件にあるかないかではないでしょうか。
教職大学院は実践的な学びを研究とするため、修士論文が卒業要件に含まれません。
がしかし、実際に実践研究は2年間かけて行っていくため、修士論文という形ではありませんが、研究することには変わりありません。
また、研究をまとめることはもちろん、さらに抄録にして、実践発表会もあるため、求められる力はより多いように思います。
また、卒業すると、修士(教育学)ではなく、教職修士(専門職)となります。

信州大学の教職大学院の特徴

信州大学の場合は
「教育課題探求プログラム」
「強化授業力高度化プログラム」
「特別支援教育高度化プログラム」
の3つのプログラムから自分の内容と照らし合わせて、決定することになります。(入学後)
私の場合は「教育課題探求プログラム」ですね。

同じプログラムの人たちでゼミを行い、研究を深めていきます。
そしてさらに、信州大学の特徴としては、このゼミ以外に
異なるプログラムの人たちと行う「チーム演習」という演習で研究について議論していきます。

すなわち、ゼミとチーム演習でクロスしながら、研究を深めていきます。
もうかなりの回数を行なってきましたが、それぞれの立場で新しい発見があり、非常にいいなと思っています。

これを読んで少しでも高校の先生が教職大学院に興味を持ってくれたら、嬉しく思います。是非仲間になってほしいと思います。
また、教職大学院との共同での研究や学びはいつでもできますので、声をかけてください。できる限りの支援はいたします。

志望動機

よく「え、まだ勉強するの?えらいね。」と言われます。
えらくはないですが、純粋に勉強するのは楽しいです。

教員になって20年目、過労死ラインの時間外労働月80時間は楽勝で越え、多いと160時間くらいになっていました。(だいたい平日80時間、休日80時間)
160時間ていうと20日分ですので、1ヶ月で2ヶ月分働く感じです。(恐ろしい)
月120時間くらいだと「今月は余裕あるな。」と思えるほどでした笑(おい)
数学の教員と部活の顧問に加え、私の場合はさらに陸上競技協会の仕事(強化コーチ)もしているので、最高で50連勤くらいになり、月曜日の朝一の授業で口が回らなくて、やばいなと思うことが度々ありました。
そして、家族を放置していました。(もはやおじいちゃん、おばあちゃんにおんぶに抱っこでした。)
でも家族のことを考えたら、この働きかたはおかしいですよね。

もちろん、私自身の仕事の効率の悪さもあり、もう少しうまくはやれたと思いますが、それにしたって物理的に限界があります。
忙しいことは全然構わないのですが、どうしても落ち着いて時間を取れず、一つ一つのことを振り返ったり、深く深めたりすることが、どうしてもできなくなっていました。

若い頃は勢いや気持ちでやって、それで充実感を得ることができていましたが、30代になった頃から、時間的な余裕がなくなることで、自分の様々な仕事のクオリティーを保てなくなっていることに、閉塞感や苦しさを感じていました。

それでも、授業やクラスの生徒たちは本当にがんばっていたし、部活の選手たちはめちゃ活躍していたので、申し訳なさを感じていました。
特に部活の選手の中には私を慕って、入学してきてくれる子もいました。

しかし、以前に比べると、自分より年下の先生も増えてきて、指導的な立場になってきたときに、「自分の感覚」や「経験」だけではダメだな、「もう一度学び直した上で働きたい」と思うようになりました。

そんな気持ちが最初の動機だったように思います。

そして、徐々に中堅教員(40歳前後)になってくる中で、学校のマネジメントを考えるようになり、今の「ミドルリーダー としての学校組織マネジメント」という研究を行いたいと考え、今ここにいます。
なぜにマネジメントに興味を持ち、研究に至ったのかについては、また次回書きたいと思います。(話がだいぶ長くなるので。)

もちろん、大学院卒業後にまた以前の働きかたに戻ってしまえば、意味がないのですが、きっとそうはならないかなと思っています。
この2年間で、自分の方向性を定め、また周辺の環境を変えていけるのではないかと思います。

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