75 運動会のリレーの是非

教育

コロナ禍の影響で、二女と長男が通う小学校は、例年とは違う形で運動会が行われるそうです。
このような状況ですので、何かあったときに責任をとれないのでやむを得ないかなと感じています。
その中で、クラスで選抜されて走るリレーもなくなりました。
今日学校で知らされたようで、娘や息子はリレーを走ることを毎年楽しみにしていたので、残念がっていました。(クラスで選ばれないと走れないわけですが)
ちなみに親には8月初旬の保護者懇談会で知らされていました。(学校の配慮)

運動会の選抜リレーは行う必要があるのか

そもそも、運動会の選抜リレーは行う必要があるのでしょうか。
大学院の何かの授業の時にも、その話題になりました。
割と多くの先生や院生が、そういった種目は「必要ないんじゃないかな。」
という意見だったことを記憶しています。

うちの家庭的には、子どもたちがすごく楽しみにしているので、実施してほしいと思っていますが、実際のところどうなのでしょう。

子どもが得意なことを発揮するような場面は、学校教育にとって、ないほうが良いのでしょうか。

私の考え

私は運動会の選抜リレーのように、子どもが得意なことを発揮する場面を、学校教育の中で、大事にしてほしいと思っています。
自分の得意なことで活躍することは、その子供の自己肯定感を高めると共に、それに向かっての努力や積み重ねを生むと思っているからです。
例えばリレーであれば、選手になれてもなれなくてもそれに向けて取り組んだ時間は、とても価値のある時間だなと感じています。

また、リレーの選手にならないにしても、運動会には様々な種目がありますし、学校行事は様々な分野の行事があります。
例えば、音楽的な素養がある子は、音楽会や合唱コンクールで活躍することができます。
また、クラスマッチなどで、自分の得意な種目に出場すれば、そこでの活躍のチャンスもありますし、読書が好きな子は、図書館の本の貸し出し冊数などでも、 自分の良さを活かすチャンスはあります。

すべての子どもが活躍できる場を作ろうと思うと、相当に行事内容の工夫が必要になりますので、すごく大変なことは確かです。

それでも、それぞれの子どもの得意なことを発揮させてあげる場は、大事にしてほしいなと思っています。子どもにとって得意なことを表現する場がなくなってしまうことは、ちょっと寂しいです。

子どものうちは、早生まれは不利な傾向がある

少し話がずれますが、年齢が低ければ低いほど、4〜6月生まれの子どもが有利で、1〜3月生まれの子どもが不利であることは、(日本陸連の)データからもわかっています。


要は体の成長の差が大きいのです。小学校1年生の7歳だとすると、4月生まれと3月生まれでは、1年差があるわけです。7歳と6歳では成長段階は全然違います。

なので、小学校でリレーの選手を決めるとすると、4〜6月生まれの体の大きな子どもが選ばれる可能性は高いです。
そして、そういった子どもが自己肯定感を高めていくという傾向は確かにあります。

ただ、データを見ていただくとわかりますが、シニア(オリンピックや世界陸上)の代表選手くらいの年齢になると、ほぼ差はありません。

競争を煽ることなく、子どもの得意なことを尊重できるか

結局は、競争を煽ることなく、子どもの得意なことを尊重できるかどうかなのかなと思います。

我々教員も、管理職に評価されたり、同僚と比べられることは、正直しんどいです。
でも、その一方で人と比べてではなく、それぞれが持っている良さや強みは認めてもらいたいという気持ちもあります。

集団の中で、協働的に活動する中で、人と比べることなく、その人の良さや強みを評価できたら、最高ですね。

まとめ

教育系の記事を読んでいると、「学校教育にとって、競争は悪いことしか生まない。」というものばかりを見かけます。私はあえて競争したいとは思いませんが、仮にまったく競争することなく、協働的に活動することだけで、やっていけるのかどうかはわかりません。
世の中に競争は溢れています。

部活のチーム内で、競争ではなく協働的にチームを作ることは可能です。
しかし、その協働的なチームで、他のチームと競争をします。
競争を完全に排除することは無理です。

すなわち「学校教育にとって、競争は悪いことしか生まない。」というのは、共に学ぶ仲間との競争のことを指していて、競争そのものに対して否定しているわけではないということでしょうか。

しかしどうであれ、やはりその子の良さは強みは尊重していきたいですね。

運動会のリレーの是非について、今年度はやむを得ないとしても、また続けてほしいなという気持ちはあります。

今回は考えがまとまらず、はっきりと結論は出せませんでした。
もう少し勉強します。

結論のないブログでしたが、是非みなさんも考えてみてください。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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