76 子どもの頃は様々な競技(スポーツ)に取り組んだ方がいいのか

部活動

将来スポーツで活躍するために、子どもの頃は様々な競技(スポーツ)に取り組むのと、一つの競技に特化して取り組むのは、どちらが良いのでしょうか。

※文中に競技とスポーツが混在して出てきますが、どちらも同じ意味で使っています。その場に応じて書きやすい方を用いています。

私の考え

もし、最初に出会った競技(スポーツ)が、自分の能力とマッチしていて、尚且つ、先を見据えた有能な指導者に出会えた場合は、一つの競技をやり続けていくことが、将来競技で活躍するためのベストな道ではないかと思います。
有能な指導者は、子どもがその時期にどういったトレーニングを行えば良いかわかっており、その時期にあった適切なトレーニングプログラムを知らず知らずのうちに、組んでくれているように思います。

逆に、それ以外のケースに関しては、個人的には様々な競技(スポーツ)を行うことがいいかなと思っています。

自分にあった競技と出会うかどうかは偶然

自分にあった競技(スポーツ)を見つけることは、案外簡単ではないですよね。
大体小学校や中学校のときに始めるスポーツというのは、

  1. 親がやっていたから
  2. 友達がやっていたから
  3. 近くに施設があったから

のどれかではないでしょうか。
うちの子どもたちも、家から歩いていけるところに、スイミングスクールがあったので、通っています。また、私が陸上競技の指導者なので、陸上競技に触れる場面が多く、長女は陸上部に入りました。そんなものです。もし私がバスケットの指導者であったら、バスケ部に入っていた可能性は高いです。

なので、そうやってたまたま始めた競技で、自分に合った競技に出会う確率はそんなに高くないと思うんです。(エビデンスはありませんが)

ですので、小学校から中学校、中学校から高校とステージが変わるタイミングで、子どもたちが競技を変えるのはごく当たり前なことだなと思っています。

私の経験から思うこと

小学校は6年間サッカー、中学校は3年間バスケットと2年生の途中から陸上競技、高校から今に至るまで陸上競技をしています。
すなわちステージに応じて競技を変えてきた人間です。

最終的に陸上競技に行き着いたわけですが、小学校のサッカーや、中学校のバスケットの運動感覚は大人になっても残っています。
ですので、ある程度リフティングをしたり、フリースローを決めたり、ドリブルしたり、繊細な動きは今でもできます。

これらの競技経験は、大人になってから、スポーツをして楽しむ時にとても役に立つので、いろいろやっていて良かったと思っています。

また、思わぬところで役立つもので、私は高校から3000m障害という種目に取り組んでいました。
この競技は障害物や水濠(障害物+水たまり)を越えながら3000m走るんですが、走りながら、ジャンプして障害物を越えていくということも、あまり練習することなく、すぐにできました。
これは、私が3000mSCを走る上で大きな強みでした。
(案外うまく跳べない選手は多いです。)

指導していても、野球をしていた選手はやり投や円盤投に向いています。(投げたり打ったりする動きが似ている)バレーボールをしていた選手もやり投に向いていることが多いです。(サーブの動きが似ている)

幼少期にやるといいと思うスポーツ

幼少期にやるといいといいスポーツって何でしょうか。
あくまでも私の考えです。

専門家ではないので、ざっくりとした説明になりますが、
SAQトレーニングと呼ばれる

  • S=Speed: スピード (重心移動の速さ)
  • A=Agility: アジリティ (運動時に身体をコントロールする能力)
  • Q=Quickness: クイックネス (刺激に反応し速く動きだす能力)

あたりの要素が入った競技(スポーツ)がいいのかなと思います。
あとは、持久力を高められるものでしょうか。

すなわち、サッカーやバスケットなどがいいかなと思っています。
素速くも動くし、持久力も高められます。すべての要素が詰まっていますね。

(野球もいいと思いますが、実際の試合ではそれほど動きがないので、持久的な能力はあまり向上しない気がします。ただし、練習でかなり走らされているので、試合には必要ないけど身についている可能性はあります。)


ボールを扱う競技などでは、巧緻性(スポーツでの巧緻性とは自分の身体能力と五感を、必要とされる局面ごとに合理的に利用する能力)が必要で、こういった力や、素速く動くことは、大人になって身に付けるのは難しいです。

ですので、上記のような競技を子どもの頃に行うことは、その後もその競技を続けていくにせよ、違う競技を行うにせよ、プラスの要素が非常に大きいです。

また、体操やフィギアスケートなども子どもの頃から行った方が良いスポーツだと思います。(違ったらごめんなさい)

子どもは運動を感覚的に理解する

大人になれば、論理的に物事を身につけますが、子どもの頃は、見て学び感覚的に理解します。
運動は論理的な理解より、感覚的な理解の要素が強いですね。

うちの娘が昔、「ハンドスプリングやりたい」というので、YouTubeで動画を見せたところ、イメージして、その後いきなりできました。ビビりましたね。
その動画がこれです。(確か小学校2年生の頃ですね。)

すみません、ショッピングモールの芝生で実践しました苦笑

ハンドスプリングではなくても、子どもはけん玉とかの上達もめちゃくちゃ早いですよね。


私は器械体操系は全然やってこなかったので、ものすごく苦手です。
でもかっこいいので、ハンドスプリングとかさらっとできるようになりたいですが笑

さすがに大人になって、YouTubeで学習して、いきなりハンドスプリングをやる人はいませんね。
感覚的にできないので、危ない笑

こういった運動感覚は幼少期特有のものだと思います。

まとめ

というわけで、結論としては、

一つのスポーツをずっとやって成功するかどうかは、運任せなところもあるので、その競技(スポーツ)が子どもにあっていればずっと続けていけば良い。一つの道を極めることは価値がある。

また、そうでなくて、いろいろやってみることにも価値がある。自分にあった競技(スポーツ)を見つけていけば良い。
小学校の頃にやっていた競技の動きが、高校生の時の競技に役立つこともある。
また、様々なスポーツができることは人生を豊かにする。

ということになります。
何にせよ、子どもの頃の運動経験は必要ですね。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

次回は、実際のところどのくらいの選手が競技を続けていて、そのうちのどのくらいの選手がその競技で成功しているのか、について、陸上競技のデータを用いて書きたいと思います。

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