先生方に聞きます。
「学び続けていますか。」
「今あなたが実践している指導や知識はアップデートされていますか。」
「最後にアップデートしたのはいつでしょうか。」
どうでしょう。
忙しくてできませんか?
そうですよね。忙しいですよね。
でもですよ。もしあなたの日々の実践が、自分の学生時代の延長にあり、その後の日々の経験の積み重ねで成り立っていたとしたら、まずい状態にあるかもしれません。
「学び続ける教師」であり続けられるか。
教職大学院にきて、5ヶ月。
学んでいます。
学びたいと思ってここにいるので幸せです。
前期の院の授業や実習はもちろんですが、先週から行われているNITS(教職員支援機構)の集中研修、「スクール・マネジメント」「生徒指導(教育相談含)」など、良い学びを得ることができています。
良い仲間に恵まれ、非常に高いモチベーションでいることができています。
その中で感じていることは、新しい指導や知識をいかにアップデートして来なかったかということです。
もちろん、日々の実践の経験からのアップデートはしてきました。
だから、大学院でもストレートマスターの院生に経験からくる指導や知識でアドバイスすることはできます。しかし、それはあくまでも自分の歩んできた道の上にあるものです。
今、日々学んでいると、自分の知らないこと、本来は知ってなければならないことがたくさんあります。
先週までの「スクール・マネジメント」での内容は、学校という組織を運営していく上で、最重要なものです。しかし多くの学校がなされていません。
今週は「生徒指導(教育相談含)」ですが、これまでの自分の実践がいかに、経験のみに基づき感覚的であったかということを、思い知らされています。
割と研修は好きで、積極的に通っていた方ですが、自分の好きな内容ばかりで、偏っていたことは否めません。
すなわち、好きなことや経験からの学びはあったが、そうでないことはあまりアップデートできていなかったということになります。
おそらく多くの先生も私と同じではないでしょうか。
しかし、世の中は日々進化しているのです。学ばなければ時代に取り残されていきます。
教員の研修
教員の研修に関しては次のように定められています。
(教育基本法9条)(研修)
法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。
(教育公務員特例法21条)(研修)
教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない。
(教育公務員特例法23条)(初任者研修)
公立の小学校等の教諭等の任命権者は、当該教諭等に対して、その採用の日から1年間の教諭の職務の遂行に必要な事項に関する実践的な研修(以下「初任者研修」)を実施しなければならない。
(教育公務員特例法24条)(10年経験者研修)
公立の小学校等の教諭等の任命権者は、当該教諭等に対して、その在職期間が10年に達した後相当の期間内に、個々の能力、適性等に応じて、教諭等としての資質の向上を図るために必要な事項に関する研修(以下「10年経験者研修」)を実施しなければならない。
(教育公務員特例法25条の2)(指導改善研修)
公立の小学校等の教諭等の任命権者は、自動、生徒又は用事に対する指導が不適切であると認定した教諭等に対して、その能力、適性等に応じて、当該指導の改善を図るために必要な事項に関する研修(以下「指導改善研修」)を実施しなければならない。
(教育公務員特例法22条)(研修の機会)
教育公務員には、研修を受ける機会が与えられなければならない。
初任者研修や10年経験者研修はともかくとして、それ以外に研修の機会をどの程度とっているでしょうか。
最近、自主的に受けた研修ってなんですか??
研修の機会を設ける
現状を分析すると、教員の多くは
日々の実践から経験値は上がっているが、忙しくてなかなか研修などの機会を得ることができていない。そして、そういった日常が当たり前になってしまっている。
ということなのではないかと思います。
小中学校は研究主任の先生がいるので、高校に比べれば、研究や研修をする機会は多いとは思います。
しかし、、高校はそのような役職の先生はいないので、学びの機会をなかなか作れていないのが現状です。
さらに、
「来週は職員会ではなく、◯◯について、講師をお呼びして職員研修会を行います。」
とアナウンスすると、あまり積極的な空気は流れません。
次の週、集まってみると、部活に行ってしまっていない先生も何人かいると思います。
その結果として、
授業、生徒指導、学校マネジメント、クラス運営など、後手後手にまわり、なかなか変わっていかない状況を作り出してしまっています。何年も前から同じことが繰り返されています。
じゃ、どうするかというと
もし私が学校で研修を行う立場であったとしたら、
・まず学校の業務の削減を徹底して行い、研修の時間を生み出します
・なんのためにどういう目的で研修するのか、その意義は毎回伝え続けます
・研修は定期的に行い、早急に対応しなければならない事柄から優先順位をつけて、取り組んでいきます
・個人でのリフレクションとグループでのリフレクションを入れます(これ重要)
働き方を変えて、研修する時間を設けることができたら、研修の時間は増えますが、生徒に対する対応はより良いものになり、逆に仕事は減ると思います。
もし仮に私が県とかの担当者なら、
学校を回って職員会にお邪魔して、研修する意義を伝え続けると思います。うざいくらいに。
正直、学校を取り巻く現状を考えると、学ぶ気持ちがある人だけ学んでいても、ダメです。
そう思っていない人をいかに巻き込めるかどうかが重要だと思います。
ですので、優秀な講師や研修内容の選定は、非常に重要なマネジメントとなります。
研修に対して気持ちがなくても、内容が素晴らしければ、人の心は動きます。
学ぶものが増えれば、学ぶことが当たり前の組織文化となります。そのような文化を形成していくことが大事です。
まとめ
「学び続ける教師」良い言葉です。
「学び続ける職員集団」であれるように、学校組織マネジメントしていきたいと思います。
本来は、勉強(学ぶこと)って「喜び」ですよね。それは大人になっても。
「ただ辛く苦しいこと」になってしまったのは学校教育の弊害でしょうか。
「学び続けていますか?」
今日から始めましょう。まずは本屋に行って、一冊読んでみますか!
そういう時に、運命の一冊に出会うものです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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