83 教職員必見!!機能的アセスメント(特別支援教育)

教職大学院

特別支援教育

「特別な教育的ニーズがある子どもの支援体制」という特別支援の講義・実習で「機能的アセスメント」について学んでいます。

正直なところ、これまで校内の特別支援の会議を行うたびに、担任からの状況説明や生徒に対する思いを語られることに時間が費やされ(それは決して悪いことではないのですが)、最終的にほとんど支援についての議論がなされないまま時間が過ぎていくという経験をしてきました。
議論はあっても、その場の感覚でものを言ったり、これまで先生方が経験してきた他の生徒の事例についての話を参考にしようとすることが多かった様に思います。
(この意見は私個人の感覚的な見解であり、うちの学校や多くの学校がそうだと言っているわけではありません。)

しかし、今私たちが学んでいるこの「機能的アセスメント」を用いて、特別支援を行っていけば、様々な視点からより良い支援体制を確立できるのではないかと思っています。

機能的アセスメント

今回は教職大学院の「特別な教育的ニーズがある子どもの支援体制」の授業担当者である信州大学 学術研究院・教育学系の上村惠津子教授の講義スライドを許可をいただき、引用しています。ありがとうございます。

信州大学 学術研究院・教育学系 上村惠津子教授の講義スライドより引用

支援に携わるメンバーで、上記アセスメント用紙にそって、

A 先行状況(きっかけ)の背景要因、誘発要因
B 行動
C 結果・対応

について具体的に書き出し、それに基づいて

要因分析(なぜそんな行動をしてしまうのか?)

を行います。
その上で、

・不適応行動を起こさずにすむ環境調整
・不適応行動の起こりそうな状況回避
・不適応行動に替わる行動の形成
・不適応行動を持続させない対応

について考えていきます。

この様に機能的アセスメントを用いることで、生徒の置かれている状況を明確にすることができ、的確な支援体制を構築することができます。

ここまで数回、機能的アセスメントに関しての授業を受けてきましたが、何度か書くうちに徐々に慣れてきました。まだこれからも授業は続いていきますので、その中で使いこなせる様して、今後学校で同僚の先生方に対して、指導していける様にしていきたいなと思っています。

今日もグループワークの中で、一つの事例に対して、機能的アセスメントを使いながら、ディスカッションしました。院生たちの様々な考えを聞く中で、自分が見えていなかった新たな視点に気づかせてもらい、支援体制についてより深く考えることができました。

今回感じたことの一つが、生徒の支援のはずなのに、親や教員の思いが先に行ってしまい、生徒が置き去りになってしまうこともあるな、ということでした。
こうしてアセスメント用紙に整理していく中で、生徒自身の思いに対してもっと寄り添おうという気持ちになりました。

司会をさせていただきましたが、私自身はまだまだスキル不足です。もっと勉強します。
特にタイムマネジメントは大事ですね。最後まとめができませんでした。大事な内容なだけに、最後いい形でまとめたかったです。反省。

機能的アセスメントは特別支援に限らない???

これって特別支援に限らず、様々な場面で応用できるんじゃないかと思うんですよね。
例えばクラス運営がうまくいかない時、部活動の指導において、どんな場面においてもこうして整理整頓しながら、検討していけば、支援の糸口を見つけるヒントになる様に思うのです。

また、教員だけで要因分析をしたときに、具体的な支援がイメージできないのであれば、それは教員だけの手に終えるものではないので、専門家の力を借りようという話になると思うんです。
(もちろん、最初から外部の人に入ってもらってもいいと思います)

今後、何気なく生徒と会話や面談をする中でも、この用紙をイメージしながら、整理して話を聞いていくといいなと感じました。

まとめ

すごく勉強させていただいています。
先にも書きましたが、学校に戻ったときに先生方にシェアしていける様に、勉強していきます。

機能的アセスメントを用いるということは、何らかの問題が生じたときです。しかし、その様な状況でも今回のグループワークの様にメンバーが協力してより良い支援体制を構築することができたら、大変な状況には変わらないけど、充実した気持ちで生徒の支援に臨めるなと感じたのでした。

今回のブログを読んで、詳しく聞きたいと思った方は、ご連絡ください。
ご相談に乗ることはできます。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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