122 今の私の一教師としての思いを、少しだけ感情的に

私の話

※ちょっとだけ、感情的に勢いで書いています。

この1年間は、これまでの自分の教育観を振り返る大切な機会になっています。
この時間を与えてくださったことに心から感謝しています。
きっとなかったら、一教師としてダメになっていたと思います。

実際のところ、過去を振り返れば振り返るほど、考えれば考えるほど、反省することばかりです。

例えば部活、

インターハイ優勝・日本選手権6連覇の選手も育てました。日本記録も持ってるよ。
インターハイにも何人も出場しています。
教え子が先日、日本選手権で入賞しました。長野県記録も持ってます。
毎年、北信越大会には総体も新人も必ず出場し、誰かしら入賞しています。
前任校では、3年間指導した女子は全員が県レベルの大会で決勝に出場しました。(リレーとかも含めてだけどね)

実績だけ見れば、けっこう素晴らしいものです。
たいしたスカウティングもせず、たまたま集まった選手たちで勝負してきました。
強い思いを持ってやってきました。

でも、その指導の中で、
「果たして、その指導は正しかったのか」、
「いや今思えば、適切ではなかった。」
と思うものもあることは確か。

例えば、進路指導、

「本当に生徒たちに寄り添えていたのか」、
「学校の都合で話をしていなかったか」、
「受験のことをわかった気でいて、本人を置き去りにして、戦略ばかりになっていなかったか」、
「本当に生徒たちのその先の人生を見ることができていたか」。

過去を振り返ると、今、この今の私なら、決してそうはしない、
そんなことも多い。
でも当時の私には見えていなかった。

今年度の大学院での学びを通して、多くの教育の在り方を考えていく中で、
「いかに自分が狭い限られた世界の中の常識で生きてきたのか」、
と気がつきました。

確かにね、突き進んできたからできたことってあると思うんだ。
狭い世界観の中で、囲って、厳しくやってきたからこそ、発揮できた力もある。
そういう指導をしてきたし。

でもやっぱり、「本当にそれでよかったのかな。」と思う部分はあるんだよね。
もちろん全部じゃないよ。

やり抜いてきたから、わかってきたことはたくさんあるから、別にこれまでやってきたことに価値がなかったとは思わないし、
やり抜いてきたからこそ、今そう思うのだと思うけど。

今の私の教師としての最上位目標は

「自立」「尊重」「幸せ」

本当にその1つ1つのことは生徒たちの「自立」につながっていたか、
私は生徒たちを一人の人間として「尊重」できていたか、また生徒たちに対して他者を「尊重」することの大切さを伝えられていたか、
その1つ1つのことは生徒たちの「幸せ」に繋がっていたか。

と、今となって振り返って、このような思いが強いからこそ、この3つを大事に思います。

もちろん、私と関わることで大きく成長し、自分の道を切り開いていった子たちはたくさんいるし、だから今でも、慕ってくれる教え子は多いし、繋がりが生まれています。
でも、その一方で苦しい思いをしてきた子たちもいたこともまた感じています。全員に対して100%であることは実際には難しいでしょう。でも、目を背けることはできないし、ずっと気になっています。

もともと、ネガティヴな性格なので、うまくやれたことより、やれなかったことが後に残ります。
もちろん、精一杯やってきました。でもさ。残るんだよね。いつまでも。

どんなに過去の自分の指導に対して、どんなにどんなに悔やんでも、もう過去に戻って、彼ら彼女らに何かしてあげることはできない。戻れない。

だから、苦しくても全部抱えて、これから出会う生徒たち、人々にその思いを返していくことだけが、今自分のできることだと思って生きています。

この1年間、また来年度1年間の大学院の学びで、一教員として、より高みを求めて、力をつけていきたい。心からそう思います。

今日は、前任校の教え子と会いました。
お互いにとって大事な時間となりました。
明後日もまた別の教え子たちと会います。
色々な思いを抱えながら、教え子たちからエネルギーをもらいながら、こうしてやれています。
ありがとう。

今回は少し感情的に書かせてもらいました。
たまにはこういうときもあるよね。

いつもは学校は先生たちや生徒たちに対して、なんでもできる風を装ってるからね。
でも本当は、そんな完璧じゃないよ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


「広告」
「広告」
私の話
「広告」
ushiko blog をシェアする
ushikoをフォローする
ushiko blog

コメント

タイトルとURLをコピーしました