16 オンライン授業の成果(先生)

ICT教育
オンライン授業のスライドより引用

今日は久しぶりに学校に行き、現況届、児童手当の届出をしてきました。
教員の皆さんはもう提出しましたか?
うちの学校は今日締め切りでした。
こういう手続きって、毎年やっているのに、いつもやり方忘れちゃうんですよね。

通常授業に戻りつつある今、思うこと

さて先日、オンライン授業の可能性と課題について書きました。
今日は第2弾。
オンライン授業は先生たちにとってどうだったのでしょうか。

一人の取り組みが人を動かす

今日は管理職や何人かの先生とオンライン授業の話をしました。

コロナ禍中、本校は課題等の配布に加え、
オンライン授業はYouTubeでの非同期型の授業配信が主でした。
最初のきっかけは、3月の休校期間中に県内の超進学校がYouTube動画配信を始めたことでした。
その話を聞いた一人の英語の先生が、すぐにYouTuberデビューして、授業動画を配信しました。
彼が始めたことは本校にとって非常に大きかったと思います。

さらに良かったことは、他校に先を越され、同じではダメだと考え、英語の動画に生物の先生が登場したことです。(授業は生物の細胞に関する内容でした。)
すなわち教科横断型の授業です。(先進的!)

この動画配信のおかげで、他の先生方のYouTube動画配信に対するハードルは一気に下がり、多くの先生がYouTuberデビューするに至りました。
もちろん限定配信ですが。

主には非同期型の授業

本校ではzoom等のビデオ会議システムに抵抗があったのか、同期型のオンライン授業はほとんど行われませんでした。
今年度、学校での授業がない私ですが、私が数学のオンラインzoom授業を行わせてもらったのは、5月中旬でした。
もうその時期は、分散登校に向けて準備をしていたため、その後同期型の授業を行うことは実質あまりメリットがなく、追随する先生はいませんでした。
残念ですが、取り組む時期が遅かったです。

実情はどうだったのか。

ここまで書くと、まずまず順調なコロナ禍中の教育活動とも言えるのですが、実はオンライン授業の配信を行っていた教員は限定的でした。
すなわち同じ人が高頻度で授業をアップしていたということです。
もちろん他の手立てはたくさんありますので、オンライン授業をアップすることが、すべてではないと思っていますが、この期間の取り組みに対しての温度差はかなりあったように思います。

自分でオンライン授業を配信しなくても、優れたコンテンツは多く、それらを生徒に提供することもまた重要なことです。
手間を考えれば、それは決して悪い選択肢ではありません。現に私が3月まで所属していた学年では、既存のオンライン動画を配信していました。

しかし、今回生徒の学びを止めないようにと、試行錯誤しながら、
自作のオンライン授業配信を行った先生は、生徒以上に非常に大きな学びを得たように感じます。

私の気づき

私は数回オンラインzoom授業を来ない、授業スライド、授業後の動画編集、YouTubeへのアップをすることで、
自分の授業を振り返る非常に良いきっかけとなりました。
実は今まで、自分の授業を撮影するのが少し怖くて、できませんでした。
(恥ずかしながら)
しかし、今回オンライン授業を録音してみて、正直なところ
「あ、思ったより悪くないな」
とほっとしました笑(こんなこと言っていて情けない話ですが。)
普段の生徒からの授業評価は決して悪くありませんが、どの程度本音で書いてくれているかわかりません。ちょっと心配でした笑

ただ、口癖だったり、言葉の抑揚だったり、無駄に何度も同じことを繰り返していたりと改善点が見つかりました。
また、様々なツール(パワポ、zoom、iMove、YouTubeなど)のスキルが飛躍的に上がりました。

実践した先生の気づき

今日、学校で話した先生も同じようなことを言っていました。
「最初は電子黒板で写した文字をビデオにとって、配信したけど、パワポで録音できることがわかって、一人で、簡単に配信できるようになったんだよね。
そしたら、どんどんスキルが向上した。
徐々にどのタイミングで、文字を表示させるかなど、細かい部分をこだわるようになったね。」
とおっしゃられていました。
私もいくつか、動画を拝見しましたが、もしこの授業を高校の時に受けていれば、もっとこの科目ができるようになっただろうなと感じる素晴らしいものでした。

ちなみにいつも授業の最初に、クスッとするような小ネタを入れていて、とてもいい感じて授業がスタートします。

結局は気概の問題

最初の先生がYouTubeに動画配信したいと言ったのは、3月中旬でしたが、校長は即オッケーしてくれました。(わずか数分で)
本来は各所に確認が必要だったかもしれませんが、前向きに捉えてくれ、素晴らしい決断だったと思います。

先生方にとっても先が見通せなかった3月はともかく、4、5月は十分に対処できる時間でした。
結局のところはやったことのないことに挑戦する気概があったかどうか、だったように思います。

大学院の学びは

現に、私の通う教職大学院では、3月末に教授たちが集まって、オンライン授業についての研修を積んで4月以降の授業につなげたと言っていました。
おかげで、通学することはできなくても、オンラインで十分すぎるほどの学びを得ています。
もしこれが2ヶ月間、ただ課題を出されるだけで完全にストップしてしまったとしたら、私は大学に対し不信感を持っていたと思います。
(思いを持って、限られた時間の中で、金銭面でも負担をしながら進学する思いは大きいです。)
しかし多くの公立学校は遅れをとってしまいました。

子どもたちの気持ち

残念ながら今の日本において、子どもが学びに対して貪欲でいられていない部分が少なからずあります。
実際にアンケートをとったところ、「コロナ禍を経て今勉強したいか」という問いに対し、半数弱の生徒が「勉強したくない」と答えています。
(ほとんどの生徒が大学進学する高校において)
もちろん、学校生活は再開したかったと思いますが、学習に対しては前向きではなかったのです。
まずはそう言った現状を自分の身近なところから変えていけるといいなと思っています。
もちろん高校時代の自分のことを棚に上げて、書いています(すみません。)

まとめ

新しい学びに対し貪欲である学校・先生と、
そうでない学校・先生の、目には見えない中身の差はさらに大きくなりました。
学び続ける教員の姿勢が、主体的に学ぼうとする子供たちを作ると私は思います。
「学校って、色んな先生がいていい、だから面白い。」といつも思っています。
でも、学び続ける仲間であれるといいなと切に願います。
そして、そうなるようにアクションを起こしていきたいと思います。

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