こうしてブログに自分の指導感や、考え方を書いていると、読んでいただいている方々は、私は立派でいつもブレない先生であるかのように、思われるかもしれません。
しかし、実際のところそんなことはありません。
私のイメージ
学校でも私は、比較的イメージが先行して「仕事のできる人」だと思われています笑しかし、実はそんなことはなく、それは周りの人が勝手に作ったイメージです。
分析すると、普段はあまり多くの人としゃべらず(本当はしゃべるんですが)、職員会でもバシバシ意見を言っちゃったりしているので、そう思われているようです。(言った後いつも落ち込んでいますが)
陸上班も活躍しているし。
実際のところは、注意力散漫で、締め切りを守れなくて謝ったり、時間を間違えて遅刻してしまったり、一人の社会人として、ダメな面も多々あります。
何よりこれまでの20年間、取り返しのつかない失敗もたくさんしてきましたし、いつもブレずにやってこれたわけではありません。
ここ何回かのブログで、私の指導のスタンスについて触れさせていただきましたが、あくまでもそれは、
『「今」はこう考えて、実践している。』
という「今」の指導について書かせていだだきました。
あくまでも「今」です。
なので、もしこれを読んでいる教え子の中には、「私の時の先生はそんなんじゃなかった。」と違和感のあった人も当然いると思います。
それもまた、確かな事実です。
距離の近さ
私に限ったことではないかもしれませんが、
生徒や選手に対する思いが強ければ強いほど、その距離感は近くなります。
生徒や選手の細かいことも気になるようになりますし、何かと口を出す回数は増えてしまいます。
その結果、うまくいけば良いですが、そうでないことも当然おきます。
先生と生徒の距離感は非常に繊細なものです。
(どうしても部活動ネタの方がイメージしやすいので、今回も部活動ネタで書きます。ご容赦ください。学習面においては、進路実現などに置き換えてイメージしてください。)
部活動では、本人の持っている力に対して、大きな目標を掲げている選手には、特別厳しく接してきました。
本人の持っている力と目標との距離を考えたときに、針の穴に糸を通すような正確さで、準備し成果を出さなければならないからです。
もちろん本人の個性にもよりますが、厳しさを受け入れられそうな選手には、本当に厳しく接してきました。
もちろん、厳しくすればいいというわけではありませんが、本人の持っている能力を100%に近い状態まで高める必要があることは確かです。
しかし、意思疎通がうまくいっていればいいですが、結果的にこちらからの一方的な価値観を押し付けてしまったことも少なくありません。
また、生活面やプライベートな面まで指導を踏み込んで指導することもありました。
1日の練習時間の2、3時間より、その他の時間の方が当然長いわけで、実際のところその他の時間の過ごし方が、競技成績に大きく影響します。
(だから、駅伝の強豪校などは高校・大学とも寮生活で生活全般を管理していますよね。)
学校の教員が行っている部活動は、競技力向上のために、部活動の時間以外に、良くも悪くも、生活指導に重きが置かれるケースが非常の多いのです。
結果として、そのような指導がはまり、目標が達成できた選手も多くいます。
しかしそうでない選手は、一方的な指導の押し付けや、息苦しさで、楽しいことより苦しいことの方が多かったのではないかと思っています。
今でも私から電話が掛かってくると、ドキドキして嫌な選手はいるのではないでしょうか。(本当にごめんなさい。)
そのような指導は、よく言えば熱心な指導ですが、悪く言えば選手を信頼できていなかったということです。
また、私に専門的な指導力がなく苦労させてしまった選手もいます。
このことは部活動に限らず、授業や、担任としてのクラス運営や進路指導にも言えます。
まとめ
「今の自分ならもっとこうすることができたのに」という思いや、「もっとできたことはあったのではないか」という思いは、ずっとあります。
感情に任せて厳しいことを言ってしまったことも一度や二度ではありません。
若く、未熟であったと思います。
もし今、出会ったなら、もっと伸ばせただろう選手や生徒もいます。
その想いは今もいつも抱えています。
毎日は選択の連続です。
その場その場での瞬時の選択が問われる中で、失敗や後悔は、言わないだけで多々あります。
私からすれば卒業してしまえば、「同じ大人の仲間」という認識ですが、生徒たちにとっては「先生はいつまでたっても先生」です。
だから、本来は後悔は口にするべきではありませんが、今日はあえて書きました。
どんなに後悔しても、過去に戻ることはできません。
だから、今は「今」からできることをしようと思って生きています。
人生の中の悔いもたくさんあります。
無意識のうちに心ないことをたくさんしてしまいました。
でも、その人たちにそれを返すことはもうできないので、
これから出会う人に返しています。
いつも心にある、思いを述べさせていただきました。
その一つ一つの出会いに感謝しています。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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