52 高体連代替大会 追試 男子800m

部活動

今日は高体連代替大会の追試でした。
そう、追試です

追試を決めた理由

代替大会の800mのレースがグラウンドコンディションも悪く、目指していた記録に届きませんでした。

がんばってきた3年生を、「このまま終わらせてはいけない」という思いがありました。

本来は4月から何レースかするので、その中でパフォーマンスをするチャンスはあるのですが、今年度に限っては、代替大会の予選・決勝のみ。

本人は予選からベストを狙っていきたかったようですが、予選と決勝の間も3時間程度であるため、予選は余裕を持って行って、決勝で記録を、ということになりました。

しかし、残念ながら決勝は、強い雨と風。
最低限、2分を切ることを目標にしていましたが、2分00秒98でした。(自己ベストではあります。)

これは、もう一度どこかで記録に挑戦するチャンスをあげたいなと考えました。

代替大会終了後

追試(タイムトライアル)をやると決めたら、すぐに選手と話をせねばなりません。なぜなら、大会が終わってホッとしてしまったら、もう一度強い気持ちでレースに臨むことができないからです。

(代替大会の終わりのミーティングにて)
私「800mは追試をします。」
3年生選手「え??? わ、わかりました。」
私「気持ちは切れてないかな。やれそう?」
3年生選手「大丈夫です。やれます。」

(これは単独校じゃ盛り上がらないから、隣の学校も誘おう)
(大会後、隣の学校の先生に)
私「水曜日くらいに800mの追試やりたいから、一緒にやろう!」
◯川先生「OKです。男子だけでいいっすか?」
私「男子だけやろう!」

(どうせなら、ちょうど東京に帰れずにいるOB(400mH選手)も誘おう)
私「水曜日くらいに800mのトライアルやるけど、一緒にやろう」
OB「え…、わかりました。やります!」
(決して断らない良いやつ。初めての800m)

ということで、うちの学校2名、隣の学校4名、うちのOB(400mH)1名での追試が決定しました。

もちろん非公認です。

競技開始時間

7月29日(水)17:30スタート

ペース設定とペースメーク

ペース設定(先頭)
200m 27″
400m 56″(29″)
600m 1’26″(30″)
800m 1’56″(30″)
ラスト200mで32″掛かっても1’58″でゴールできる設定。

隣の学校の選手のうち2名がペースメーカーとして走ってくれるとのこと。
ペースメーカーの1人目は1週目を56″で通過してそのまま走る。
2人目は2周目から入って、60″で走る設定。

追試当日

やるからには、環境設定はできる限り本番に近い形にしました!
こういうのが大事。

スターター

隣の学校の先生にスターターをお願いしました。(大会でいつもをやっているので、雷管のタイミングが絶妙)

ブレイクラインマーカー

競技場の人にお願いして、セパレートレーンから、オープンレーンになる120m地点にはブレイクラインマーカーを置きました。(ちゃんと1周目通過後に、回収)

周回表示器

周回表示器も借りて、ラスト1周の鐘も鳴らすことに。(カラン、カラン、カラン、ってやつ。)

ユニホーム

特に指示しませんんでしたが、両校ともちゃんとユニホームを持ってきていました。
この辺りはさすが。

グラウンドコンディション

今日は風速2mの予報でしたが、生憎のホームストレートが向かい風。3〜4mくらい。
ただ、選手は「この競技場は、いつも風が強いので問題ないです。」とのこと。
さすが。

レーン

3レーン うちの2年 2’06”
4レーン 隣の学校1年 2’00″(400m49″)
5レーン うちの3年 2’00”
6レーン 隣の学校2年 1’58”
7レーン うちのOB 400mH 51”95
8レーン 隣の学校2年(PM)
記録はパーソナルベスト

競技開始前

選手とレースの展開の確認。
本番の試合以上の緊張感。良い感じ。
アップで少しだけアシスト。流しのうち2本だけ後ろからチューブ(紐)で引っ張り。

競技開始

そして、17:30に追試スタート。

スタートから、ペースメーカー(PM)とうちのOBが先頭を引っ張る。
200m通過は27″くらい。
うちの3年は3番手。良い位置。
鐘が鳴って、400m通過は57″ちょっと。
予定よりは少し遅いけど、風が強いのでほぼほぼ予定通り。

2周目から入ったPMが少し前で先導。
PMとうちの3年の間に、OBが走っていて、ちょうど良い感じ。
ラスト250mくらいから、隣の学校の2年が仕掛ける。
OBを抜いて、前へ。
うちの3年も反応して、前へ。
ラスト120m、隣の学校の2年がそのまま前へ、必死で追ううちの3年。
その横からさらに、隣の学校の1年が前へ。
うちの3年は、そのまま粘って、3着でゴール。

そして、その記録…


1’59″39 !!




ようやく2分切れました。良かった。
正直ホッとしました。

結果

1着 1’57″91 隣2年(PB)
2着 1’58″80 隣1年(PB)
3着1’59″39 うち3年(PB)
4着 2’01″66 うちOB (一応PB)
5,6着 2’05″41 うち2年(PB)、隣PM
PB:パーソナルベスト(非公認)

通過タイムはうちの3年生
200m 27″30
400m 57″90(30″60)
600m 1’28″34(30″44)
800m 1’59″39(31’05)

県大会準決勝のレースくらいのレベル。
うちの学校としては負けましたが、
互いにとって、とても良いレースでした。

戦った人々

まとめ

代替大会で、悔しいまま終わることが、良かったのか、
目標を達成して、やり切って終わることが、良かったのかはわかりません。
それでも、今日終わった後の彼の顔は晴れ晴れしていたので、今は良かったなと思っています。

ちょうど1年前、かなり調子が良く、今回の記録より速く走れる手応えがありました。
しかし、体調不良で不意にしてしまい、その後調子が上がらず2年のシーズンを終えました。

3年になり、コロナでの休校になる前のポイント練習は、かなり調子良く、今シーズンの手応えを感じていました。

しかし、そこからの休校と、大会の中止。

大会自体が行われるかもわからず、迷いのある数ヶ月を送る中で、自主的に積み上げてきての今回の走りは、立派でした。
願わくば、ポテンシャルはもっとあるので、この先また800mの舞台に戻ってきて自己記録を更新して欲しい。

今日から受験勉強に入りました。
また引き続き応援していきたいと思います。

そして、隣の学校の先生、選手には心から感謝します。
おかげで良いレースができました。
結果的には向こうの学校が自信をつける形になってしまいましたが苦笑

明日からは、敵なので仲良くはできませんが、これからも、時には協力して、やりあっていきたいと思います。

今回、大会がなかなか開催できないので、こういった非公認でもトライアルは大事だなと感じました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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