99 ひとりの競技者として、スタートラインに立つ

部活動

前回のブログの続きになります。

ひとりの競技者として、スタートラインに立つ

もう一つ大事にしていることがあります。
それは
「ひとりの競技者として、スタートラインに立つ」と言うことです。
試合に出場すれば、形の上ではみな競技者なのですが、実際のところ、それだけでは競技者ではないように思うのです。
???何を言っているかわかりづらいですよね。(すみません)

最後まで読んでも、わかりづらかったらごめんなさい。今日は私自身がいつも大事にしているかなり感覚的な話です。

前任校の時、顧問になった時に、2年生が0人で(途中から1人入部)
3年生が総体で抜けたあと、本当に0からのスタートでした。
徐々にチームが力をつけて、6年目に県新人で女子総合3位まで行きました。
(そのときの女子は選手6人とマネさん2人。6人で3位は素晴らしいです。)

「学校内の先生たちに、すごいね。」
って言われた時に、「あ、彼女たちはアスリート(競技者)なんで。」
って答えた覚えがあります。(偉そうですみません。)

本当の意味で、
「競技者(アスリート)になる」とはどういうことでしょうか。

先にも述べましたが、部活に入って試合に出れば、もちろん競技者なんですが、
それって部活で「試合があるよ。」って言われて「出場している」ワケです。
当たり前ですが。

でも本当の意味で競技者になるってどういうことかというと、
「一個人として戦う覚悟を持ってそこに立っているかどうか」だと思うんです。

そこに、競技力が高い、低いは関係ないです。

ただ、競技力の高い選手は、「競技者になる覚悟」を決めるのが早いことは確かです。
そりゃそうですよね。成功経験も豊富だし、自己肯定感も高いです。
高校生となれば、親元を離れて、競技のために学校に通っている選手も大勢います。

しかし、「多くの選手」は、なかなかそうは行きません。
私が指導する選手の多くは、そういう「多くの選手」たちです。

その中で一生懸命やっているけど、なかなか成果が出ない選手や、自分に自信の持てない選手は多いです。
私は、そういう選手たちを、一競技者(アスリート)として、舞台に担ぎ上げたいと思っています。

地道な練習を積み重ねることはもちろん、本人の適性を考え種目の変更をしながら、時にはチャンスのある種目を薦めたりしながら、その舞台に担ぎ上げていきます。そしてめちゃくちゃ期待します。

ある意味、本当の競技者となっていない時期は、楽なんです。こんな言い方したら、失礼かもしれません。ごめんなさい。でも、対して誰からも期待されず、自分の中に不安やあきらめがあるうちは、楽です。

陸上競技は、「自己との戦いでもあり、他者との争いでもあります。」
自己との戦いだけで完結していた選手が、一度、「○○大会で入賞できるかも」とか「勝ち上がれれば、○○大会に出られる。」と他者との戦いに挑もうとしたとき、または結果を強く意識したとき、初めて大きなプレッシャーがかかります。
何度も言いますが、結果や大会の大小は関係なく。

そのプレッシャーを感じてからが、本当のスタートです。
なので、そのタイミングで選手とよく話をして、選手に期待を寄せ、舞台に担ぎ上げます。
迷惑な話ですよね苦笑
でも、そこから選手たちの意識は大きく変わっていきます。

私が現在指導している選手は5人。2年生3人のうち2名は本当の意味での「競技者」となりつつあります。もう1人も覚悟を決めました。今日も話をしていてそれを感じました。
1年生はまだまだこれからです。でも、もう少しかかるかもしれませんが、これから本当の意味での「競技者」となるでしょう。

まとめ

ちょっと話がわかりづらかったらごめんなさい。
細かい話をしてしまいました。
でも、私が指導する中でとても大事にしていることです。

正直、少しでも早く成果が欲しいという欲はあるので、すぐに教えたくなっちゃうんですが、それでも選手たちの心の状態を見ながら、タイミングを見計って声をかけるようにしています。
大変なお仕事ですね。

でも彼らが「競技者(アスリート)」になっていく姿を見るのは、喜びです。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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