8 写真撮影

stadium部活動

卒業アルバムの写真撮影

本来なら今週末はインターハイへの切符をかけた北信越総体。

今日、部活の卒業アルバムの写真撮影がありました。
大学院研修中の身なので、一応顧問ではないのですが、
声をかけていただき、普段活動している競技場へ行ってきました。

コロナ禍での総体中止に伴い、3年生は男子4人を除き、あとは皆引退しました。
女子は全員引退です。
4月以降一度も試合に出ることなく、
3年間の成果を出すこともなく、終わりを告げました。
今日は写真を撮るためだけに、引退した3年生も全員集合しました。

私の高校は顧問2人体制で、顧問の専門によって別々に指導しています。
私の指導するブロックの選手たちとは、ずっとコニュニケーションをとりながらやってきましたが、その他の引退した選手たちとは、
3月以降に2回会ったのみで、久しぶりの再会でした。

今思うと、今後3年生全員が集まる可能性はほとんどないので、最初に全体集合したときに、3年生に対して話をすれば良かった気もします。
しかし、そうではなく、いつも通りに簡単に話しをして、練習を始めたのは、
また明日以降も、全員で集まって練習できるんじゃないかと、どこかで錯覚していたからかもしれません。

部活の公式のTシャツを着て、撮影。
その後、3年生はユニホームを着て、撮影していました。
「ちょっと太っちゃった笑」とか明るく言いながら、
写真を撮っている姿がとても切なくて、なんとも言えない気持ちになりました。
彼ら彼女らの中では踏ん切りはついているのだと思いましたが、その風景を直視できませんでした。

いつコロナ禍がいつおさまるかわからず、
代替えの大会がいつどのような形で行われるかもわからない中で、
活動を継続していくことは、
普通の高校生にとって簡単なことではありません。
コロナ禍中もしっかりと練習を継続していましたが、インターハイが中止されところで、多くの選手の気持ちは折られました。

その競技で進学していくならともかく、そのような生徒はほとんどいません。
普通に考えれば、さっさと引退して、進学に向けて勉強するべきです。
誰が考えても明らかです。

自分の指導する選手には
「代替えの大会に期待して続けたとしても、切り替えて勉強するにしても、意思を尊重するよ。」と4月の時点で話をしていました。
結果として一人残って、一人は引退しました。(3年生で指導していたのは2人)
ともに上位大会を目指していたので、苦渋の決断だったと思います。

私の高校時代の話(少しだけ)

私の高校時代の話を少しだけしたいと思います。
私は3年の高校総体で県大会決勝で破れ、目指していた南関東総体に進めませんでした。
今思えば様々な面で取り組みが甘く、外面だけで精神的にも弱い選手だったから目標が達成できなかったのだと思います。
(自分の選手に当時の自分がいたら、その甘さに厳しく迫っていると思います)
受験の波にのまれ、試合に集中できていませんでした。
情けない話です。

県総体のあと、11月に行われる県高校駅伝まで引退を伸ばして、競技を続けるかとても迷いました。
親も反対していたし、受験のノウハウもなかったため、不安で決断できずにいました。
しかし、県総体で悔いが残ったこと、
駅伝を走っていた過去の3年生がすごくかっこ良かったことから、
続けることを決断しました。
そして、当時の甘ちゃんな私なりには、精一杯やりました。
そして、悔いなく終わることができました。
しかし、今思うとかなり多くの人に迷惑をかけましたし、今の自分ならもっとちゃんとできそうです。
ごめんなさい苦笑

でもその時なりに、一生懸命考えて決断して前へ進みました。

だから、彼らがした決断を、
尊重したいし、応援したいなと思います。

3年生にとっての総体の意味

3年生の最後の試合というのは、様々な面で大きな成長をさせてくれる舞台です。うまく行ってもいかなくても、その時の人生をかけて臨む試合は一生の中でも特別なものです。
また、それを見て1、2年生は育っていきます。
代替わりして1、2年生主体で活動していますが、1年生は3年生の勇姿を見ることなく、3年生は引退しました。
この影響は非常に大きいように思いました。

まとめ

『今回のような普通では考えられないような事態になり、
「人生には自分の力ではどうにもならないことがある。」
というようなことを子どもたちが知る大切な機会だった。』
なんて、とても思えません。

今日は天気が良くて、晴々したたけど、すごく苦しかった。

そんな1日でした。

それでもみんな前へ進んでいきます。
大事なのは、「今」です。
過去は変えられないし、
この先何が起こるかなんて、どれだけ考えてもわからないから、
「今」にしっかりとフォーカスして、それぞれの道を進んで欲しい。

3年生ありがとう。心から感謝しています。
一緒にやれてすごく楽しかった。
これからもよろしく。

もう少しだけ、残って勝負する選手に、向き合っていきたいと思います。
こういう風に、人とは違う決断を迷いなくでできるやつら、大好きだぜ。
あと少しよろしく。

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