7 親が先生で

娘に対する私のスタンス

中学生の娘が入っている部活と、
私が高校で指導している部活は同じ競技です。
「よく○○ちゃんは家でも指導してもらえて、いいね。」と周りから言われています。
しかし、実際のところ、家であまり指導することはありません。
もちろん指導を求められれば、応えますが、
さほど聞かれないので、あまりアドバイスすることもなくここまで来ています。
私は数学の教員をしていますが、数学に関しても同じで、
聞かれれば応えますが、自分から指導するということはありません。

他の教員の皆さんはどうなんでしょうか。

選手に対する思いと、娘に対する思い

私は自分の指導している部活の選手に対しては、
「がんばっている分の成果は必ず出させてあげたい。」
と思っています。
具体的には本人の望んでいる大会での成果であったり、記録であったり。

しかし、自分の娘に対しては、
「仲間と毎日良い時間を過ごしてほしい。今の競技を好きで長く続けてほしい。」
という思いの方が強いです。
もちろんその中で、成果が出るなら嬉しいですが。

なので不思議なのですが、選手に対する思いと、
娘に対する思いはちょっと違っています。
なんででしょう。

自分の子どもを指導されている先生も大勢いらっしゃいますが、
私にはなかなか難しそうです。
もし、自分の勤めている学校に自分の子どもが入学してきたら…
どうなるんでしょうか。

すなわち、学校で指導している部活や教科の指導に関しては、
「選手の方が距離が近く」、
「自分の子どもの方が少し遠目に見ている」
という感じです。

先生と親の役割分担

今日、娘の部活を見学する機会がありました。
練習中うまくいかなかったことがあり、娘はちょっとメソメソしつつ、
先生となんやら話をしていました。
しかし、その後の練習は非常に良い動きをしていました。
ちょっと驚きましたし、これからの可能性を感じることができました。
今日の部活は自由参加だったのですが、参加して良かったなと思いました。
(雨でずぶ濡れでしたが。)

親ではなく、先生からのアドバイスは、とてもありがたいです。
親の言葉より力があることは多いですね。
ちなみに私は、
「泣いちゃうこともあるだろうけど、いつも楽しい気持ちでやりなね。」
とだけ言いました。

先生として、親として、それぞれがそれぞれの立場で子供と関わっていくことが、大事だなと改めて思った一日でした。
それぞれの役割があるなと。

主体的に活動する選手たち

ちなみに、今は学校での勤務はなく大学院に通っているため、
部活動の顧問からは外れています。
しかし、実際にこれまで指導してきた選手たちもいるので、
コロナ禍中はzoomやLINEを使い、
練習メニューの共有、報告などを行ってきました。
6月からは活動が再開されましたが、
基本はこれまでと同様にLINEのやりとりは大事にしています。
LINEを使ったコミュニケーションはもう何年も行っていて、
練習が見れなかった日も、メッセージと動画の共有でかなり補えます。

練習メニューに関しては、ベースはこちらで作成し、意味も含めて示しますが、
そのあとは、基本的には選手個々と、相談しながら決めています。
指示されることに慣れていた選手は、最初は苦労しますが、
1年も経てば自分にとって何が必要か考えられるようになります。
彼らは本当にたくましく、コロナ禍中も各自が主体的に練習できていました。
今は時々しか、練習を見に行けませんが、
そんな彼らを心から尊敬しています。

まとめ

少し遠回りでも、選手が自分でどう考えてどうしたいのか、
自分の言葉で話せることを大事にしながら、指導をしたいと思っています。
この経験が、その競技での競技力を高めることはもちろん、
その先の毎日でも活かせるように。
彼ら彼女らの人生は、その先も続くので。

ではまた。

ま、それでも少しだけ、娘の活躍を期待してしまいます笑(矛盾)

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